空き缶アルコールストーブの製作から端を発したマイアウトドアグッズブーム。
今まではDIYが中心だったのですが、市販品にも興味を持ちはじめてついに揃えちゃいました。
ESEE ラージメスティンと同時期に他のお店に注文していたSODIAL 折り畳み式ストーブが届いたので、今回はコレを使った調理のお話を書きたいと思います。
SODIAL 折り畳み式ストーブが届いたのは日曜日。注文先は中国 深センのお店です。
国際郵便で届くのはわかっていたものの、追跡番号が無かったためいつ届くのかわかりませんでした。発送通知だけは着ていたのですが。
国際普通郵便だと思っていたので休日の配達は無いと踏んでノーチェック。夜出かける時に郵便受けを見たら投函されていたのでビックリでした。
国際郵便用の軽いエアーキャップにそのまま箱が入れられて届きました。
箱から取り出すと、鉄板の保護フィルムが貼られたままの本体が出てきて、説明書などは一切ありません。
箱も何か不要になった厚紙の裏紙を利用したかのようなモノでした。
過去の商品レビューを読むと成形が甘くシッカリ止まらないとの指摘があったのですが、うちに届いたものはシッカリしていてむしろ硬すぎるぐらいでした。
リベットもお世辞にも綺麗な打ち込みとはいえず止まってればいいや程度。亜鉛メッキシート製というのは合ってるようですが、切断面のバリがそのまま残っていたため紙やすりで削って落としました。
それにしても、このSODIAL 折り畳み式ストーブ、どこかで見覚えのある形状の商品なのですがそこは大人の事情もあるのであえて触れないでおきましょう。
購入時の価格は290円。出品されていた類似商品の中では最安値で送料無料。他の類似商品ではポーチが付属していたとの情報もありましたが、付属してなかったという報告も混在していて不確定要素が多かったので安いほうを選択しました。
まずは
ESEE ラージメスティンを乗せてみました。
トランギア メスティンと
トランギア ラージメスティンの中間的なサイズ感の
ESEE ラージメスティンなのでどうかな?と思いましたが、900ml弱という大容量ながら安定感抜群で相性良さそうです。
続いて350mlアルミ缶アルコールストーブ1号機を乗せていました。
これは残念ながらNG。高さがありすぎて合いません。
もう少し低く作らないとダメみたいです。
次に100mlアルミ缶アルコールストーブ1号機。
こちらは先程の350ml缶と同じ高さて作ったので、やはり高すぎでNG。
サイズ感は良いのですが。
最後はネジ山を切り飛ばして低く作った100mlアルミ缶アルコールストーブ2号機。
さすが、高さを抑えて
固形燃料の形状を意識して作ったアルコールストーブ。フィット感抜群です。
ESEE ラージメスティンに
SODIAL 折り畳み式ストーブや他のモノを色々詰めてみるとこんな感じ。
SODIAL 折り畳み式ストーブはこの方向でなくては入りませんでした。
まだ余力があるので他にも色々入れられそうです。
必要な道具が全て揃ったのでさっそく調理開始です。
今回はインスタント袋麺を調理します。2016年11月に発売されたばかりのインスタントラーメン
サッポロ一番 東京ラーメン これだね しょうゆ味にしました。
サッポロ一番シリーズが発売されて50周年を記念して、昭和61年発売の同商品が復刻されたそうです。
楽しみ!
お湯の量は500ml。ちょうどペットボトル1本分ですね。茹で時間3分です。
商品によって湯量や茹で時間、場合によっては調理手順も異なるので必ず調理方法の説明はチェックしましょう。
今回は具材にモヤシを入れます。
茹でるタイミングは調理方法に記載されていないので、別茹でするかラーメンスープで茹でるか、別で炒めて適宜味付けするのが本当は理想です。
しかし、アウトドアでは1滴の水1滴の燃料も無駄にしたくないのが常。
沸騰してから野菜を入れるとお湯の温度が下がってしまうため、加熱前に洗浄済みのモヤシを入れておきます。
加熱時間を短縮するため蓋をします。
裏側にして乗せるのは取りやすくするため。調理器具の蓋と違いとても熱くなります。すぐだからと侮って素手では扱わないようにしましょう。
加熱開始直後、こんな感じで外側に水滴が付きます。これが消えて少しするとお湯が沸騰してきます。
私の作った100ml空き缶アルコールストーブは、副室の穴を外側と内側に貫通させる事によって自動着火できるようにしています。
内側だけに開けるとたしかに自動着火するものの、炎が中心に集まりすぎて分散加熱に難があり、また直乗せすると消える欠点があります。
また、外側だけだと主室の予熱用炎で着火しにくく、アルコールの気化はじめの頃合い見計らって再び着火し直さないとならない場合がありますし、気化が始まってから気がつくまでの微量ながらも燃料ロスもあります。
それを改善するのに試作1号機に穴開けまくって収集したノウハウが2号機に活かされてます。
残念ながら、
ESEE ラージメスティンはサイズ的に袋麺を丸ごとお湯に沈める事が出来ません。
ただ、だからといってここで割って入れてしまうと麺が短くなって食感が変わってしまいます。また、麺の推奨茹で時間も形状が前提なので変わってしまいます。
ですから、割らずにお湯に入れられる部分だけを入れて柔らかくします。
ある程度柔らかくなってほぐれたら、今度は反対側を沈めます。
コレで麺の長さを維持しつつ、全体を小さいメスティンの中に入れられて茹でる事が出来ます。
この調理方法はメーカーも推奨してる方法で、以前はテレビ番組でも紹介されていました。
最近は調理器具環境も良くなったので見かける機会がなくなりましたが、アウトドアではまだまだ小さい調理器具も多いので覚えておきたい調理法です。
どうやっても入らない円筒形の調理器具では折るしか方法なさそうですが。
麺が茹で上がったらメスティンを火から下ろし、最後に付属のスープの素を加えます。
このタイミングや手順もメーカーが計算したレシピ。茹で汁に予めスープを加えてしまったり、茹で上がり後に火から降ろさず加えてしまうと麺がスープを吸ってしまい味が変わります。
二郎系のような太麺で吸わせて味わうラーメンってのもあるので良し悪しというわけではないのですが、ラーメンの基本はスープを油で麺の表面に絡ませる事なのでこの手順はとても重要です。
本当なら、調理手順通りラーメンどんぶりにスープの素を入れて茹で汁だけを先に注いで溶き、最後に麺を入れて表面の油を潜らせてスープに着湯させるのが理想です。やはりここでもアウトドアの制限ということで変更しました。
ESEE ラージメスティンと
SODIAL 折り畳み式ストーブを使って作った
サッポロ一番 東京ラーメン これだね しょうゆ味の完成です。
調理にまつわる細かい話を書きましたが、実際の調理中はラーメンの特性上時間との戦いです。知識と長年の経験から体が覚えているので、初めての調理器具でも自然と動きます。
僅かな違いを掴みながら、経験として蓄積していって上達してくのもまた料理の面白さ。もちろん、主目的は美味しいものが食べたいという一心で打ち込むのですが。
サッポロ一番 東京ラーメン これだね しょうゆ味、いいですね。インスタントラーメンという味、昭和の味です。
アウトドア用の機能的に限られた調理器具の環境で作ったわけですが、これなら外で作って食べても遜色ない味が出せると思います。
今回は手軽に調達出来て安いモヤシを使いましたが、食べられそうな野草を具材に調理したらアウトドア感がさら増して良いかもしれませんね。
最後に、今回のインスタントラーメン調理で使ったアルコールの量は約40ml。アルコールストーブの制限で最大30mlしか入らないため、消火したあとに追加して再着火し調理しました。
アルコールは非常に燃えやすいため、燃料追加する時は周りに可燃物が無いかを確認し、万が一着火したアルコールがこぼれても問題ない環境で行ってください。最悪の場合火事になって大惨事になります。
インスタントラーメンって、初めて作るときは難しく、慣れると簡単に感じ、さらに極めると奥深さに気がつく調理課題の1つです。
初めてのメスティンとストーブでの加熱調理編の話はコレでおしまい。
今回は自作アルコールストーブを使いましたが、固形燃料も買ってあってそれも試してみたかったりします。
サッポロ一番 東京ラーメン これだね しょうゆ味を使ったアレンジレシピが引き出しに仕舞ってあるので、そのうち料理作ったらまた書きたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。また次回もお楽しみに!