2020年10月6日火曜日

【登山】岩手山登山 その3 大地獄谷へ

大地獄谷(おおじごくだに)

湿地帯を抜けるとほのかに香る硫黄臭。次は大地獄谷を目指して登ります。
七滝はあの滝の名前ですが、あちこちに滝があってもしかしてそれにちなんで付けられたのかな?と歩きながら想像してみました。正解はわからないのですが。

登山路がまさかの川横断ルートになっていました。
遠目で見ても中々な川幅なのに足場になりそうな岩も無ければ橋もありません。
渡れるの?

浅瀬にトレッキングポールを刺して滑らない事を確認し、バランスを取りながら慎重に岩に足を乗せました。そもそもこの写真をどうやって撮ったのか?そりゃ頑張りましたよ📷
危険なので絶対に真似しないでください

登山路の脇から大量の水が流れてました。配管らしきものもあったので湧き水の取水場所かもしれません。
ただ、このあたりは温泉地帯なので水質が飲料に向いてるかわかりません。だから口にはしませんでした。

木々の間から滝が見えました。国土地理院地図だとこのあたりでしょうか?
歩くのが大変なルートですが変化に富んでいて楽しいです。

謎の石碑がありました。帰宅後に調べてみるとこう書かれているようです。

千葉整三君終焉 昭和三十年四月

検索しても出てこない人物名でした。ポツダム宣言受諾から10年後の高度成長期初期です。どんな方なのでしょう?

沢沿いの細い危険な道に差し掛かりました。
落ちるな危険です。

自生しているりんどうをあちこちで見かけたのですが、茎が長い店頭でも見かけるおなじみの姿だったので写真を撮りました📷

まさかの登山道が一部崩落していました。木の根が落ちていますがトレッキングポールを刺してみると非常に不安定。またぐにも幅があります。トレッキングポールをしっかり刺してバランスを確保しつつ、先人が歩いた左側斜面を足場にして進みました。怖い。

先の岩場も三点確保用ロープが張られていましたが、私はトレッキングポールで越えました。
想像していたよりも危険なルートでした。

湯気が立ち上る沢が見えました。もうすぐ大地獄谷でしょうか?

再び川を渡るルート。中央のちょっと顔を出してる岩に1度足をかけたもののまたぐには幅があって断念。
困ったぞ。

上流側に岩がゴロゴロしていましたが、やはり幅があってまたぐのは厳しそうでした。

私が選んだルートは右側の岩に右足をかけて勢い付けてジャンプ!
無事越えられました。

振り返りましたが、戻りはどうすれば良いか?
考えないことにしました😅

いざ大地獄谷(おおじごくだに)突入

湯けむりが立っていた沢のすぐそばまで来ました。
適当な岩があったのでそこにザックを降ろしてしばし休憩です。
周りを見渡すと沢のすぐそばまで降りられそうだったので見てみることにしました。

温かい!
まさに温泉でした♨気持ちよくてしばらく指でピチャピチャ触り続けてました。

休憩して気持ちも体力も余裕が出来たので風景を動画撮影しました。
国土地理院地図の場所ではこのあたりです。川の記号線がありませんが現地にはありました。

硫黄ガスで腐食してしまったのか警告看板が倒れていました。
有毒ガスが噴出してる恐れがあるので、ヤバイと思ったらタオルなどで口を覆って逃げろっぽい事が書かれています。

ヤマアジサイが咲いていました。
東北でも一般的なアジサイの開花時期は6~7月頃のようですから、勘違いして咲くような気候変動があったのかもしれません。

しばらく登ると噴気孔があちこちにあってまさに地獄谷という風景。かろうじて草が生えている程度でした。
様相が一変する面白いルートです。

登山路から近い場所にもこのような噴気孔が見られます。
有毒ガスが出ている場所もあるので絶対に近づかないようにしましょう。

登山路はロープが設置された急勾配で滑りやすい砂利道。私のようにすべての人がトレッキングポールを持って登っているわけではないので補助的に設置されているのでしょう。

写真だと平坦に見えますが、急斜面を登った所で振り返って撮影しました。
山での写真撮影はほんとに難しいです。

硫化水素の有毒ガスが噴出しているため立入禁止の看板がありました。
不意に吸い込んでしまうと遭難どころではなくなってしまうため、絶対に近づかないようにしましょう。
遠目で見ている分には特異な風景で楽しいのですが♨

再びりんどうを見つけました。大地獄谷の有毒ガス地帯でも咲くんですね。
なんとなく色が濃いように見えました。

りんどうが群生していました。
有毒ガスにも負けず、それでいて温泉の暖かさが育っているのかもしれません。

大地獄谷はまだまだ続きます。
尾根歩きのような登山路が続き、足場は滑りやすい砂利なので慎重に進みます。

先人たちが歩いた痕跡を頼りに進みます。
天気が良ければ先まで見えるのでしょうが、見えない時はとにかく足元が頼りです。

温泉地の地獄谷や恐山へは行ったことがありますが、登山でこういう場所を訪れるのは初めて。
山奥で重装備前提の場所なので、余裕のマージンを取りながら進みます。

大地獄谷の頂上付近まで登ってきました。もうすぐ分岐点です。

ここで一旦一区切り。次はお花畑コースを書きます。
お読みいただきありがとうございました。つづきをお楽しみに!

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