2022年11月25日金曜日

【旅行】秋の東北へ その7 ウイスキーの聖地へ

ウイスキーの聖地へ

朝7時過ぎに秋田県鹿角市を出発。JR花輪線、IGRいわて銀河鉄道、東北新幹線を経てJR仙山線の作並駅にやってきました。山奥にある無人駅なのですがとても綺麗で華やか。ホームに降りると一目瞭然の看板。ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所の最寄り駅です。

あとで知ったのですが、駅にあるこれは作並こけしという名産だそうです。小芥子と書いてこけし。芥子はポピーの事で先端の丸いのと茎の形が似てるからだと思います。各地にいた木工職人達が作り始めたと言われています。

道路をポテポテ歩いていると立派な岩山が見えました。通称ゴリラ山と言われてる鎌倉山だそうで見た目がゴリラに見えるからだとか。ウホウホ

歩くこと20分以上。ニッカ橋までやってきました。もろそのまんまの名前ですね。

ついにやってきました。ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所。その入口です。さぁ着いたぞ!・・・と思いきや甘かった。

見学受付まで300mの看板。そうなんです。入口ゲートからが長いのです。ホームページにはその案内がなく、地図を見たらなんとなくそうじゃないかと思ったら悪いほうに大当たりでした。

受付の建物に着きました。手前に交差点があり案内員が立っていて教えていただきました。

入口入ってすぐ左手に無料コインロッカーがありました。使用時にお金を投入しあとで戻ってくるタイプです。使用する方は百円玉を持っていったほうが良いと思います。ここで重たいザックを下ろして身軽になりました。

宮城峡蒸溜所を代表する4本が展示されていました。左から宮城峡カフェグレーンカフェモルト伊達。いずれも飲んだことがありません。

単式蒸留器。ウイスキーと言えばコレみたいな奴です。

宮城峡蒸溜所の全体模型です。よく出来てますね。ここで見学前の予習をします。

受付建物の奥へ進むと受付カウンターがあり、そこで予約している旨を伝えるとパンフレットと無料試飲券が貰えます。

見学まで時間があったので先に別の建物のショップに来ました。入ってすぐ左にニッカウヰスキーといえばコレ!の絵が飾られてました。ラベルでは見たことありますが現物として見るのは初めてでした。

来たら買おうと思っていたものを先に購入しました。沢山あるしお値段もピンキリ。あとは見学しながら決めようと思いました。袋は有料ですが、見た目が良さそうなちょっとお高い紙袋を買いました。

再び見学受付に戻ってきました。時間まで展示資料を見学。その中で興味深かったのがウイスキーの個性を決める重要な樽の部材サンプル。木工でも焼入れする事があるのですが期待する効果は別物。特に興味深かったのはシェリー樽で私が好きなウイスキーです。

ウイスキーが出来る流れ。原料→製麦→糖化→発酵→蒸溜→貯蔵・熟成。糖化の部分が果実酒だと省略出来たりするのですが、お酒作りだと似たより寄ったりかと思います。

樽の内側を焼くことをチャーといいます。焼き加減によってもウイスキーの個性が変わるよという話。現物を見る機会ってないかと思うのでとても貴重でした。

ウイスキーというと様々な用語が冠になってたりします。それが何なのかという説明。私も最初チンプンカンプンでした。今でもこれなんだっけ?ってなることもあります。まぁそういうときはネットで検索すればすぐに資料が閲覧出来るので便利な世の中です。

見学開始

14時見学開始です。てっきり受付建物の奥に出るのかと思ったらそのまま来たときの交差点まで戻りました。パッと見でわかるように電線類がありません。また斜面もそのまんま。創業者 竹鶴政孝氏が自然との調和にこだわって設計建設されたからだそうです。

最初の建物は大麦麦芽を乾燥させるための乾燥棟(キルン塔)。現在は使用していないそうですがシンボルとして残してあるのだそうです。

続いてココが原料の大麦の貯蔵から発酵まで行う建物。この辺だけすごく甘い香りがしていたのでもしやと思ったらそうでした。現地に行かないとわからない貴重な体験でした。

その説明を見せてくれるガイドさん。敷地内の案内員はすべてこの制服でこだわりを感じました。ファクトリーというよりテーマーパークな感じ?

以前なら建物に入って見学しながら説明だったそうですが、コロナの影響で説明は屋外で行い中は見るだけ。写真撮影NGの区域もあってその関係でこんな感じになってます。

見学受付の資料にもあった糖化タンクの現物です。結構大きかったですが小さくも感じました。

ここにもひげのおじさん。こっちは銅板でした。ほかにも見学者たくさんいらっしゃったので、先立っていないところを頑張って写真撮ってました。

宮城峡蒸溜所には連続蒸留器もあるのですが、こちらは単式蒸留器。日本らしくしめ縄が巻かれてました。どこかの神社やお寺さんに祈祷お願いしてたりするのでしょうか?樽ごと奉納されてたりもするので気になりました。

再び受付のある交差点まで戻ってきました。全体を撮影するのはここが良いとの事なのでパシャリ。のんびりした風景でした。

そしてウイスキーといえば貯蔵庫ということで見学用に開放されてる1棟に。こちらは予約なくても見られるそうです。ちょっとかび臭かったかな?そういうのもまた現地にいかないとわからない情報です。左上の液体が年月が経つと色と量が変わるという資料。減ったのは天使の分け前というそうです。

宮城峡蒸溜所竣工時の樽

そして樽の材料となる原木

待ちに待ったお楽しみの試飲

宮城峡蒸溜所見学参加の楽しみはやっぱりコレ。試飲です。左からアップルワインスーパーニッカ宮城峡

氷や炭酸水も用意されていましたが私はいつも通りストレートで。またチェイサーとして仕込み水もあったのでお口をリセットするためにもらいました。好みはやはり宮城峡スーパーニッカはわりと飲みやすいかな。アップルワイン甘くてお菓子作りとかにも良さそうでした。

有料試飲をショップ脇のバーでいただきました。悩んだ末に限定3種。蒸溜時の燃料の個性、酵母の個性、樽の個性という感じです。まぁ、少し前にも書いてたので私の好みはわかりますよね?

ショップを後に先を急ぎました。どうもバスがあるようでそれに間に合いそうなギリギリの時間でした。

無事バスに乗車。試飲とは言えそこそこ早いペースで飲んだせいでベロンベロン。歩いて戻るのもしんどかったので助かりました。買ったウイスキーもなかなか重かったですし。

JR熊ヶ根駅前で下車。もちろん予定に無かった場所です。列車だって時刻確認してません。行き当たりばったりだし酔っ払ってるし。

時刻表はここもスカスカ。だけど30分ぐらい待ってれば来るみたいでした。ベロンベロンに酔っ払っても主の加護はあるようです。

やっとこさ落ち着いたので買ったものをご紹介。右から宮城峡蒸溜所限定、余市蒸溜所限定、宮城峡 シェリー&スイート。1本違うのが紛れてますがむしろ買えたのに驚きました。トータル14200円分。このクラスのお酒って飲むとグラスか小瓶が関の山なので何とかから飛び降りた気分でした。

この日のために買っておいたスポドリを飲んで酔いさまし。ベロンベロンになるのはわかっていたので準備はしてました。もう1種類試飲して買おうか決めようと思っていた銘柄があったのですが、バーの方に止められたのでそちらは諦めました。次回のお楽しみかな?いつになるかわからんけど。

仙台駅に戻り指定席も無事買えて帰宅。まだ酔いもさめていませんでしたが、仙台名物が手軽に楽しめちゃう面白いオニギリが売られていたので4種購入。好みは意外にも味噌漬けきゅうり。ついで仙台麩でした。もちろんサバも牛タンも美味しかったです。右上のスポドリは2本目です。

無事春日部に戻ってきました。怒涛の1泊2日の旅でした。色々なラッキーが重なって実現できました。今まで見たことのない東北が楽しかったです。

ちょっと長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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