人生初ウッドストーブは2次燃焼タイプの自作
人生初のウッドストーブ、憧れのウッドストーブ。
ついに作っちゃいました!
今回作ったのは2次燃焼タイプと呼ばれるモノです。
燃焼効率が良く、煙も少ないのが特徴の高効率ウッドストーブです。
材料集め
今回の材料はこちら!
国際製缶 丸缶1L缶(塗料)取っ手なし
島忠ホームセンター 春日部店で購入しました。
俗に言うペンキ缶です。容量は1L。
この製品じゃないとダメな理由は、ヤングコーン3号缶を入れるための口サイズがフィットするのがコレだったから。
他に合う缶があれば良いのですが、同社製品でも取っ手付きのほうは小さくてダメでした。
フチがフラットなので市販品に近く、ここに設置する五徳も作りやすそうです。
天狗缶詰 ヤングコーン 3号缶
カルディコーヒーファーム 春日部店で購入しました。
3号缶と呼ばれるこのタイプの缶詰は、主にパイナップル缶としてあちこちで売られています。
それにも関わらずこの商品でなくてはならなかった理由は、フタの外周直径が上下それぞれ違うから。
多分、商品陳列時に積み重ねられるようにしたのでしょう。同直径だとちょっとした事でズレて落ちますからね。
ドンピシャにハマる2つの缶
ペンキ缶とヤングコーン缶を合わせてみるとご覧の通り。
ピッチャリハマるんです。スゴイですよね。
あまりに気持ちよく入っていくので動画に撮影してみました。
ペンキ缶に空気穴を開けていないので、動画のようにゆっくり入っていきます。
製作開始
スイートコーン缶を開封するのですが、そこで上下間違えないようにしましょう。開けるのは直径の小さい下側です。これを間違えると底に金網を張り直すなりの修正作業になります。
口を開けた上側に穴を開けます。
はじめてなので、どれぐらいの面積を開ければ良いかわからないので、とりあえず8つ開けてみました。直径は1cm。手動リーマーだったのでシンドくてむやみやたらと開けたくなかったってのもあるのですが。
次にペンキ缶の下側に同じように穴を開けます。
これも直径1cmなのですが、穴数は倍の16個。
さきほどヤングコーン缶に開けた穴8つが上部用で、残り8つが下部から空気を取り入れる用です。
最後にヤングコーン缶の底に穴を開けます。まぁ、先にやっても良かったのですが、手探りだったので。
底穴は4.5mmを37個。出来る限り、均一な感覚ななるようにして燃焼時の偏りが無いように作りました。
すべての穴開けが妙に几帳面に見えるのはそのためです。
まぁ、木材が均等に入るわけじゃないし、逆にバランス崩してやったほうが調整しやすい事もあるんですけどね。
そして完成?
穴を開け終わった2つの缶を組み合わせれば出来上がり。とても簡単ですよね。
この組み合わせの缶が無いと内側の缶を突っ込むための穴あけや調整が必要になります。
金属加工ってとても大変な作業だし工具もそれなりに必要になります。
今回の材料の組み合わせだと電動ドリルと鉄工用ビット、穴を大きくするためのステップドリルやリーマーがあれば良いので楽ですね。
完成を祝して晩酌・・・したかったのですが、数日後に献血で禁酒中なのでお酒はなし。
ギョウザとヤングコーンのソテーで祝いました。
ウマい!
五徳を作る
五徳が必要なので作りました。
想定していた素材ではなく、ダイソーでたまたま見つけたかき揚げリングを使いました。
この日は献血の翌日。
少し調子がパッとしなかったので、回復を促すためにビタミン・ミネラル・タンパク質をガッツリ摂りました。
それは良いのですが、献血まで我慢していた飲酒として白ワインをいただきました。
やめとけばいいのに、酔っ払いながら五徳製作はじめちゃったんですよね。
五徳製作中、当てていたドリルビットが滑ってかき揚げリングを押さえていた左手の中指の爪の間に直撃。見事に刺さって怪我しちゃいました。
スポット溶接部を穴開けて飛ばそうと思ったのですがドリルが入っていかず、少し力かけたらこのザマでした。
幸い、鉄粉は無く、念のため水道水で洗いながらしながら血を適当に抜いて幹部の衛生を確保したので大丈夫そうでした。感覚もちゃんとあるので神経も大丈夫そう。
怪我の末完成させた五徳を乗せ、さらにダイソーで買ってきた18cmアルミ鍋とアルミ蓋を合わせたら気分はもうアウトドア。
酔っ払って工作しちゃダメですよね。でも、本当の意味での完成形態を眺めると感無量です。
悪戦苦闘の燃焼試験
燃焼試験に使ったのは、松ぼっくりと松の枝。どちらも落ちていたモノを拾って使いました。
2日前の雨がいささか不安ではあったのですが。
結局、松ぼっくりだけでは着火できず。むしろスペース取って邪魔でした。
定番の紙を丸めてそれを種火にして着火。
写真だけ見ると順調に点いてるように見えますが、ここに至るまでに何回ライターを擦ったことか。
何とか鍋でお湯がわかせる程度になり、2次燃焼も始まって上部空気穴から出ている調光が見えました。
この後すぐにお湯が沸いたのですが、あまりにもここに至るまでに苦労と煙、そして燃料の枝の浪費で少し心が折れ欠けていました。
1人芋煮会で最後はキッチリ収める
何事もそうですが、順調に事が運ぶとは限りません。最後にキッチリ収める事がとても大切なのです。
この日の目標だった1人芋煮会をすることが出来ました。
材料は里芋・コンニャク・長ネギ・牛肉・麺つゆ。
肉が良い出汁出ていてとても美味しかったです。
とりあえず芋煮が出来てよかったです。なんせ、最後の最後に用意していた薪がすべて無くなってしまい、炭の熱だけで最後は頑張って調理でしたから。用意したのは買い物袋1袋分。
余ったらお湯でも沸かしてコーヒーでも飲もうと思っていましたが、ちょっと欲張りでしたね。
今回の燃焼試験で燃やした松ぼっくりと松の枝の灰です。
2回分。松ぼっくりが邪魔で1度すべてあけて、そのあと仕切り直ししました。
調理していてつくづく思い知らされた事は、火力が一定せず、おまけに容積が小さいソロストーブゆえに、火力の調整はおろか維持すら大変でした。
また、今回選んだ松もミスチョイスで、ストーブも鍋も真っ黒。
試作1号機だけに、ストーブ本体もそれに使う薪の種類も着火の仕方も薪のくめ方も、全てが改良の余地ありでした。
最後の最後に五徳の話で締めくくり
燃焼試験直前に五徳に使おうと思っていた缶詰を見つけました。
規格で言うとツナ1号缶という名前のものです。
名前はツナですが、スーパーを何軒か見て回ったところ現在はゆであずき缶で売られているようでした。
スチール缶なので穴あけも去ることながら、薪投入口作るのもしんどそうです。
それもあって、かき揚げリングのまま今回の燃焼試験をおこなったのですが、コレを使った五徳製作はそのうちしようかと思います。
ソロストーブはやっぱりソロ用。炉内に溜まる灰も含めてお一人様調理向けの器具でした。ペレット使いたくなる理由も何となくわかったような。
課題だらけの自作2次燃焼ウッドストーブ1号機製作の話は終わり。
薪で調理をしたのってよくよく考えたら今回がはじめてでした。ハッキリ言って難易度は最上級。なぜ調理に炭が用いられてきたか?の答えがわかりました。
もちろん、炭からガスへ移り変わったのも同様の理由なのでしょう。だって便利だもん。
次回2号機を作るかどうか、あるいは既製品を買うかどうかも含めて今後の検討課題ですね。
良い勉強になりました。
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