2016年5月7日土曜日

実戦レビュー ナイキ レボリューション3 実走動画のおまけ付き

春日部大凧マラソン大会を無事終えてホッと一息つく今日このごろ。
また、この大会はシーズン最終レースでもあるため、あちこち転戦されてる選手たちにとっても一区切りつけた頃でしょうか。

さて、今回は以前このブログでも書いたナイキ レボリューション3の話です。
レース直前まで悩んだシューズ選び
3月に購入したナイキ レボリューション3は、予定では100km程度走ってからレースで使うか判断するつもりでした。
それが1ヶ月前の左足の故障で休養を余儀なくされ、またレース直前まで違和感があったため、ギリギリまで治療に専念するカケに出ました。
結果は前回ブログで書いた通り、苦しいながらも目標だった人生初ハーフマラソン出場で完走できました。

購入直後に書いたレビュー記事は、そうした怪我の具合を確かめる意味もあって試走でコンビニへの買い物もかねて2kmほど走って書いた記事でした。
ただ、ランニングシューズは10km以上連続して走らないと本当の性能はわかりません。
そうした教訓もあったため、あえて追加で記事にしてみました。
7km試走で実戦投入
レース直前5日前に怪我の具合を確かめるために5kmほど試走。
概ね良好だったのですが、体力低下が著しくスジの違和感も残っていました。
そのため、トレーニングを自転車に切り替え。
レース前にナイキ レボリューション3で走ったのはこれが最後になりました。
真新しさがまだ残る7kmでまさかの実戦投入です。
ナイキ レボリューション3は軽いランニング向け
ナイキのランニングシューズはとにかく多彩で、それぞれのモデルのメーカーにおける位置づけがイマイチわかりませんでした。
そんな中1つの指標になりそうな情報だったのが、ナイキのホームページにあるレーシングランニングシューズというページ。
トップクラスの選手も履いているモデルが並んでいますが、ここにはレボリューション3の名前はありません。
それじゃ、ランニングに向かないランニングシューズか?というとそれは違うと思います。
レーシングランニングシューズに求められる軽量性・通気性・ホールド性はクリアしていて、試走でも非常に気持よく走れました。
前モデルのレボリューション2から大幅な改良が施されていて、アッパー(足を包む上の部分)はツナギ目の無い単層メッシュ構造で違和感なく包み込んでくれますし、アウターソール(地面に直接触れる黒い部分)も接地しない無駄な部分を削って軽量化に貢献しています。
足りなかったのは耐久性
レース用ランニングシューズが他のランニングシューズと決定的に違う事、それは耐久性です。
フルマラソン42.195kmを走りきってもへたらない性能が求められます。
ナイキ レボリューション3は残念ながらこれを満たした性能ではありませんでした。

ハーフマラソン序盤は普通に走れました。
異変を感じ始めたのは10kmを過ぎたあたりから。
つま先付近のクッションが無くなってきている事に気が付き、それまでのつま先荷重のフォームから足裏全体に荷重を乗せて走るフォームに切り替えました。
その後15km付近から足裏全体のクッションの減りを感じ始めます。
ラストの庄和総合公園トラックの土と砂利のソフトな地面の心地よさを感じてゴール。
ゴール後にしばらく休憩し、会場内を歩きまわるもクッション感はそのまま。

実際に回復を感じたのは、会場から移動してコーヒーショップでくつろいでいた頃。
スタート直前のクッション感が戻っていました。
普段使いなら買いの1足
ナイキ レボリューション3、前モデル レボリューション2から確実に進化しています。



1万円未満のカテゴリにレース用シューズの性能を要求するも酷な話。
むしろ、驚きなのがこの価格で単層メッシュのアッパーと軽量化を実現した点にあります。
現行モデルということもあって値引き幅はまだ渋く、前モデルの割安感を感じるかもしれません。
また単層メッシュ構造にした結果、ナイキのロゴも大人しめなデザインになっているため、ナイキブランドを意識してる人は見た目でちょっと?となるかもしれません。
ファッションブランドではなく、ランニングシューズメーカー ナイキを確実に感じられる1足である事は間違いありません。
5〜10km程度の一般的なランニング・ウォーキングや外出時の普段履きとして活躍する1足でしょう。

足型的に合う合わないの個人差はあるので、購入する際は必ず試履をし、足が靴底に乗せても前後左右に余裕がある事を確認してください。
ギリギリだったりはみ出していたりすると靴の性能を活かしきれず、それゆえの残念な感想を読む事があります。
靴の性能以前の問題なので、靴選びは慎重に。
ちょっぴりYoutubeデビュー
春日部大凧マラソン大会の模様の動画がYoutubeにいくつか掲載されはじめているようですが、その中になんと!



私が走っている映像を見つけましたヽ(´エ`)ノ
時間は17分27秒付近。
人が多くて誰が誰だかわかりにくいのですが


赤丸のコレが私です。ハズカシイ(。>﹏<。)
ランニングウェアに合わせてナイキ レボリューション3もレッドを買いました。
私が履いてるランニングシューズに赤系統が多いのはこのためです。

写真はオフィシャルが撮影サービスしてくれるのですが、動画はないのでとても貴重です。
動画を撮影・掲載してくださった1977 majisan様ありがとうございました。

2016年5月5日木曜日

第28回春日部大凧マラソン大会は暑かった

2016年5月4日(水)、ついにこの日がやってきました!

第28回春日部大凧マラソン大会

前日夜半から強風と雨で天気が崩れ、当日はどうなるかと思っていましたがまさかの晴天に。

フフフ、晴れ男パワーここにアリ!( ・`д・´)

雨は上がりましたが、強風と気温ですでにバテバテ。大丈夫なのでしょうか?
それはウォームアップの時に気がついた
8時前に起床しこの日は普段の低炭水化物メニューの他にトースト2枚を加えてマラソンを走るための栄養補給。
そして、身支度をして出発し現地に到着したのが9時頃でした。
参加賞をもらいがてらウォームアップをすべく走った時に気が付きました。

左足股関節が痛い

練習のしすぎで3月下旬に左足を故障。
それから休養を余儀なくされ、大会直前に5kmほどを軽く走っただけでした。
代用で走りこんでた自転車ですら翌日には筋肉痛になるぐらい。

完全に練習不足でした。
スタート時間を勘違い
昨年大会の時は10時07分スタートでした。
そのため、スタート直前のTwitterレポートでそのように伝えていました。
合図のノロシが10時04分にドンドン上がり、周りの選手が一斉に拍手。
スマホと主催者の時計の時差だろうと思って深く考えずにスタートを切りました。

私の間違いと知ったのはゴール後、場所を移動してノンビリと貰った選手名簿をめくってる時でした。
終始地獄だったレース
ウォームアップ中に違和感を感じた左足股関節の痛みは、その後の準備体操とストレッチで完全に消えてました。
不安も無くなり意気揚々と走り出しましたが、今度は両足太モモがレース序盤から既に痛み出しました。
完全に練習不足による筋力低下でした。
日課の筋トレは続けていました。
ただ、足に関してはカーフレイズとヒップリフトのみ。
自重トレーニングのみなのでタカが知れてます。
後半10kmからペースを上げるツモリが、逆にペースを落として目標の走り続けて完走にシフトするハメに。
これも、連日走っていた時の経験で身につけた必勝法の1つなのですが、故障前はもっと余裕で走れると思っていただけに悔しいレース展開でした。
あと◯キロ。遠いゴール
痛みがあっても走り続けられる技術は持っていました。
それがアダとなって患部を悪化させてしまったのですが、日時が決まってるレースではコレがプラスになります。
今回の目標はハーフマラソンを走り続けて完走することだったので、痛みを誤魔化しながらとにかく足を動かし続けました。
どんなにペースが落ち込もうとも。

10km部門の時はコレで後半選手を抜く側だったのですが、ハーフ部門の違いを見せつけられました。
歩いてる選手や給水中の選手を追い抜くのですが、その後追い抜かれるのです。
強風と高い気温でバテてる選手が続出。
ハーフ部門にエントリーする選手だけあって筋力はバッチリなのでしょうね。
走っては歩き、また走っては歩き。それでも走りきれるんだから凄い。

私は自分のペースを守る事で精一杯。
Runtasticから知らせされる走行距離から残り距離を計算しつつ、掲示されてる距離看板を見ながら、ゴールはまだか、ゴールはまだか。
ゴールラインをまたぐ瞬間の喜びだけを糧にして、痛い足をとにかく動かし続けました。
励まされた応援団
遠い遠い庄和総合公園。ローソンがある交差点が見えればもうそこはゴール。
ラスト1km。スタート地点に差し掛かってもラストスパートするだけの力は残っていません。足がとにかく痛い。
ゴールのある公園内のトラックに入っても動かない足。でもトラック際で学ラン着た応援団が太鼓を叩いて応援してる姿が目に入ったらスイッチが入りました。
抜かれた選手何人かを抜き返してゴール。

レースは終わりました。
アクエリアス&エビアンうまい!
ゴール後にテントでアクエリアスとエビアンを頂きました。
痛みが最高潮の中、ドリンク2本片手にベンチに座ってすべて飲み干しました。
ランニングシューズに付けられた計測用タグを外して回収箱に。
フラフラと記録証を発行してくれるテントへ向かって頂きました。
昨年の教訓を活かし、今年はあらかじめ抽選券を持っていたので、それを持って体育館前の抽選会場へ。
またボックスティッシュ貰えるとプチ喜びしながら向かってクジを引いて景品をいただいてきました。
昨年は黄色いアーチの前で記念撮影したのですが、今年は強風のためか出ていませんでした。

あのアーチって雰囲気作りに重要なアイテムなんだと知った瞬間でした。
今年の参加賞は凄かった
今年の参加賞はウェストポーチというお知らせは事前に知らされてました。
普段使っているモノがボロボロで丁度いいななんて軽い気持ちで頂いてきたのですが、まさかの開けてびっくり。
ボトルポーチでした。
ボトルポーチとは何か?というと、ウェストポーチにペットボトルを挿して持ち歩ける機能がついてるウェストポーチの事。
暑い季節は水分補給が必要不可欠なので購入を検討したことがありました。
例えばこんな奴。

イベント会場等での普段使いにも重宝するモノです。
購入を見送った理由は、ペットボトルを持ち歩かない時にこのスペースが不要だった事と、パウチタイプのゼリードリンクが市販されているのでそれで代用すれば普通のポーチでも良いだろうという判断からでした。

それがまさか参加賞になるとは。ビックリしました。
まさかの抽選結果
参加賞に同封されていた抽選券。
レース終了後に参加賞引き換え所のそばにある抽選所でクジが引けます。
引いたクジには99の文字。
100未満は大当たりなので意気揚々と引き換え所で受け取ったモノ、それが

春日部特産品 押絵羽子板

何の因果か、春日部市民の私に当たるとは。
ハーフマラソン初完走の記念になりました♪
レースを終えて
前回大会同様、大会スポンサーであるイオン春日部のあるイオンモール内のスターバックスでスターバックスラテ ベンティ(一番大きいサイズ)をチョイス。
いやぁ、乾ききった体が潤う!
レースの疲れを癒やしつつ、このブログにも掲載してる写真のいくつかを物撮りしつつ、SNSに諸々アップしつつ。
汗臭いしゼッケンつけっぱなしだし強風で飛んできた砂埃で髪の毛も顔もザラザラするし。

休憩もそこそこに、やることやって帰宅しました。

その後、やっぱり前回大会同様に埼玉県杉戸町 ストロベリーショートケーキ(店名)でアムハムブラというチョコケーキを食べながら、このブログを執筆しました。
最悪のコンディションで臨んだハーフマラソン初レースで初完走。
何度も書いちゃうぐらいとにかく嬉しい事で、私の今までの人生では考えられない出来事でした。
障壁を持って生まれた事に両親も心を痛めていたようで、何かの拍子にそれを伺わせる素振りを何度か目撃していました。
それゆえに、前回大会の10km部門完走で肩の荷が降りたような表情を見せていましたが、おそらく今回のハーフマラソン完走も同様かと思います。
ある意味、こういう事も親孝行なのかな?って思ってます。

親と子という関係の変化を感じる日々です。
改善された環境
第27回大会まで何かと要望が多かった事が改善されていました。
  • トイレが増えた
  • 有料の荷物預かり所が出来た
  • スタート時間が各部門統一された
  • 雨上がりでもトラックのぬかるみは無かった
  • 参加賞がタオルじゃなかった
初参加が前回27回大会なので、それ以前の事はわかりません。
エントリーサイトの掲示板を読むと今回改善された事が課題にあげられていたので、運営の努力の賜物と思いました。
素晴らしい!

ただ1つ残念な事がありました。それは庄和浄水場そばの給水所での事。
暑さ対策で気を利かせたつもりか散水していたのですが、事もあろうにそれがカップの置かれたテーブル越しにやられてたんです。
手前は混雑するため常に後方テーブルから取っているのですが、散水が邪魔で上手く取れないどころか、少し高い段差もあってそれを踏み外しバランス崩して転倒寸前。
後方から走ってきた選手に危うく接触する所でした。
データ取りなんかで非防水の電子機器を持ち歩いてる事もあるこのご時世。
雨天時ならわかっているので防水措置施しますが、晴れてる所でまさか散水してるなんて思わないのでやられていない事も。
熱対策で水をカブりたい時は各々の判断でカップの水を使います。テーブル設置場所に段差があるのも問題です。
今回大会で問題に感じたのはココ1箇所のみ。
それだけに残念でした。

第2回さいたま国際マラソン
春日部大凧マラソン大会の会場で頂いたパンフレットなのですが、驚く事がいくつかありました。
  • フルマラソン制限時間が6時間(前回大会は4時間)
  • 参加費15000円(前回大会は10800円)
制限時間が緩和され私のタイムでも走りきりさえすれば完走できる目処がたちました。
ただ、参加費も大幅アップしたので悩ましいところ。
エントリーが5月中だし、ハーフマラソンもやっと完走したばかり。フルマラソンの距離はまだ練習でも走り切ったことがない未体験ゾーン。
第2回大会参加を思い描いてましたが見送る公算大きいかも?
最後に結果発表
第28回春日部大凧マラソン大会
部門:ハーフ一般男子
記録:2時間22分04秒(ネット2時間18分40秒)
部門順位:834位/1386人中
総合順位:3532位/6227人中
天候 晴れ 気温21℃/湿度92%
おまけ
今年も沿道の有志さんからアメちゃん頂きました。
今年は貰えるかな?なんてちょっと楽しみにしていたので嬉しかったです。

昨年、沿道でお水を貰って救ってくださったお宅、今年はやってませんでした。
私が参加する前の情報でも行っていたみたいなので、もしかしたらお家の方に何かあったのかもしれません。
人には色々な人生があります。これもまた時の流れ。

未来へ向かって走り続けたいです。

2016年4月21日木曜日

Raspberry PiのLinux、Raspbian atコマンドで学んだshとbashの問題

Raspberry Pi Zeroが日本国内販売はおろか、本家イギリスでも相変わらず入手困難な状況が続いているようです。
そんな中、突如発表発売されたRaspberry Pi 3
ARM Coretex-A53を採用したSoC Broadcom BCM2837を搭載し、Raspberry Pi初となる64ビット機となります。また、無線LANBluetoothも搭載されコレも初。

今後も目が離せませんね♪
Linux三昧
Raspberry Pi 2を購入して以来その魅力に取り憑かれてしまい、オフィシャルOS Raspbianを通じてLinuxが楽しくて仕方ない今日このごろ。
こんな事したら楽しいかな?あんな事したら便利かな?を形にすべく、時間を見てはチョコチョコいじっています。

そんなLinuxには色々便利機能があるのですが、その中の1つにatコマンドというのがあります。

Raspbian標準では入ってなくて、Debian向けに開発されたパッケージ管理システム APTを通じてインストールする事が可能です。

$ sudo apt-get install at

こんな感じでコマンドラインから打ってやるとインストールできます。
atコマンドで出来る事
そもそも、このコマンドで何が出来るか?というと

指定した日時に1度だけ実行できる

Raspbian標準でcrontabという似たコマンドがあり、やろうと思えばこちらでも同様の事が可能です。
しかし、crontabでatと同じ事をしようとした場合、

実行し終わったらスケジュールリストから自力で削除しなければならない

crontabはシステムが稼働中にスケジュール条件のジョブがあった場合に実行するコマンドです。
定期的に動かさなければならない場合に使う事が多いので、1回コッキリの作業にはあまり向かないコマンドです。
うまく動いてくれないジョブ
便利なatコマンドは何度も使っていて、勝手知ったるツモリでこの日もパチパチ作っていました。
登録するジョブのシェルスクリプトを手動でテスト実行したら想定通りの動作。
いざ、本番を想定したatコマンド登録して1分後に実行するようセット。


・・・
・・・
・・・

ただのシカバネのようだ。


ウンともスンとも言いません。
何か間違ってるのかと思い、手動実行するもちゃんと動きます。
実行ユーザーの差も疑ってsudo付けて実行しましたがやっぱりちゃんと動きます。
難航するデバッグ作業
atコマンドは通常は標準出力に文字を表示してくれません。
何かあればメールでメッセージが入ってくる事があるのですが、今回はそれもありません。
今回実行しようとしたシェルスクリプトは、sourceコマンドで別の関数をライブラリ化したシェルスクリプトを読み込んで使うモノでした。
それが上手く動作していないのかと思ったのですが見当ハズレ。
単独で動いた簡単なコード

echo "test" > out.log

これ1行のみのコードの関数を作り、それをsourceコマンドで読み込んでメインスクリプトで実行すると上手くいきます。

もう何が悪いのかわからないヽ(`Д´#)ノ

問題箇所を洗い出すべく、ヤケッパチの作戦に出ました。
すべての行間に

echo "test(任意の数字)" > out.log

これを入れ込んでって、out.logの出力がどこまで動いてるかを見て、停止原因となる箇所特定をしました。
まさかの配列変数初期化で停止
問題箇所はなんてこと無い1行でした。

array=()

シェルスクリプトではなんてことの無い、単に配列を初期化するだけの1行で停止していました。
もちろん、手動で実行すると動いていますから問題がある書き方ではありません。
declare -aという変数宣言コマンドも使ってみましたが動きません。
atコマンドが発するwarningの意味
atコマンドを実行すると良く見かけるのがコレ

warning: commands will be executed using /bin/sh

意味は /bin/shを使って実行されます です。
エラーでは無いためatコマンドは実行してくれるのですが、この警告がとても重要なのです。
Raspberry Pi オフィシャルOSである Raspbianは、標準のシェルとしてbashが使われています。
bashはとても高機能なので幅広く使われてるシェルプログラムなのですが、それも今のようなコンピュータが高性能になったおかげです。
それ以前は、性能の低いコンピュータに合わせたモノが使われていました。
atコマンドの警告表示に出ている/bin/shというのがまさにその使われていたshなのです。
Rasbianでこのshを見てみると

$ ls -l /bin/sh
lrwxrwxrwx 1 root root 4  1月 21  2014 /bin/sh -> dash

エイリアスでdashが呼ばれていました。
bashdash、1文字違いでヤヤコシイのですがどちらもシェルプログラムです。
両者同じものならわざわざ別に用意するワケがなく、もちろん別のシェルプログラム。
shとの互換性があるのがdashです。
互換性のないbash
動作しなかった配列変数を調べてみると、bashにはあってdash/shには無い機能の1つでした。
atコマンドが使うシェルプログラムの指定は出来ないのか調べてみましたが、それっぽい記述は見当たりません。
シェルスクリプト側を配列を使わない形に書き換えようとも考えたのですが、パッと良いアイディアが浮かびません。
そこで取った解決方法はコレ

#!/bin/sh
/bin/bash hogehoge.sh

bashを呼び出してシェルスクリプトを実行させる方法でした。
perl/ruby/python/php等のスクリプトも似たようにコマンドで呼び出して実行します。
bash向けシェルスクリプトもそれらと同様の方法で実行しました。
atコマンドがshのワケ
bashdash、1文字違いのシェルプログラムですが、その志しはまったく異なります。

dashPOSIX準拠のシェルプログラムです。
shの機能そのままにコンパクトで高速に動作する事を目的に作られています。
dashで走らせられるシェルスクリプトは実行速度の差はあってもshで走らせられる事ができる互換性のあるモノです。

bashshを拡張して高機能化したシェルプログラム。
後方互換のモノで、shのシェルスクリプトを実行可能にしつつ、さらに便利な機能も実装しているというもの。
ですから、bashの機能を使ってbash向けに作られたシェルスクリプトはshでは動かない可能性があります。

atコマンドもまたPOSIX準拠で作られており、そのためにshを標準シェルプログラムとして使っているのでしょう。
bashの未来
atコマンドのトラブルから学んだ今回のsh/dashbashの問題。
シェルスクリプト冒頭に書く

#!/bin/sh

コレもbash向けシェルスクリプトでは書くべきではないと言われている事は以前から知っていたのですが、今回の一件でその理由が良くわかりました。

bashは今回のRaspbianだけでなく、UbuntuやOS Xでも採用されてるシェルプログラムです。
WindowsもWindows Subsystem for Linuxという形で2016年夏リリース予定のWindows 10メジャーアップデート時に搭載されます。

これだけ見ると未来は明るいように見えますが、一方でPOSIX準拠が取れない現状。
POSIXモードというのも実装されていますが、それを前提として開発するならbashの存在価値は失われてしまいます。

心の片隅にとどめておき、どちらに転んでも良いシステム開発に心がけたいですね。

2016年4月17日日曜日

全自動エスプレッソマシン デロンギ マグニフィカの除石灰作業やりました

熊本で発生した大地震で死傷者多数。
連日のニュースに心を痛めてます。
地震大国に生まれ育ったが故の宿命だと思ってはいるものの、人生の中で何度も遭遇してるとツライものがあります。

 1人でも多くの人が助かりますように。
 そして、お怪我をされた方々の1日も早い回復をお祈りいたします。
 亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、遺族の方々にお悔やみ申し上げます。
 ツライ現状から早く脱し復興されん事を心よりお祈り申し上げます。
毎朝の食事はカフェラテから
我が家には全自動エスプレッソマシン
デロンギ マグニフィカ ESAM1200SJ
があります。
ボタン1つでコーヒー豆が挽かれ、そしてエスプレッソコーヒーが淹れられるとても便利なコーヒーメーカーです。

最近はとんと見かけなくなり、現在は同等機能の色違いであるコチラのみを見かけます。


デロンギ マグニフィカ ESAM1000SJ

シルバーにしろブラックにしろ、この機種は最新機と比べ機能や見た目で劣ります。
しかし、エスプレッソコーヒーを淹れるという基本機能はシッカリしてますし、何よりも軒並み10万円を超えるなかで半額程度で購入可能。
家庭用の手動式エスプレッソマシンでもグラインダーと一緒に買おうとすると4万円程度はするため、差額1万円でレストランにあるような全自動エスプレッソマシンが手に入るのはとても魅力的です。
その日は突然訪れる
いつものように朝食を作りカフェラテを淹れてふと本体を見ると、普段は点灯していない赤ランプが点いていました。

このランプは除石灰時期をお知らせするモノ。
使う水の硬度を初期設定するのですが、それを元に使用頻度を見極めて適切な時期に知らせてくれます。

この除石灰作業、専用の除石灰剤というのがあって購入時に1回分付属してくるのですが、以前1度行っているため手元にありません。
今回は購入するところからです。
困った時のアマゾン頼み
この除石灰剤、その辺のお店で買えるモノではなくデロンギの全自動エスプレッソマシンの取り扱いがある店舗でも在庫があったりなかったり。
我が家から一番近いお店も電車を乗り継がなくてはなりません。
デロンギ商品取扱店で取り寄せる事も可能かとは思うのですが、メーカー在庫があれば1週間程度、無ければそれ以上かかります。
それならということで、今回はネット通販で購入する事にしました。



今回購入したのはお馴染みアマゾン。
送料無料が2000円以上からになると突然発表され利用に抵抗感が生まれて日が浅いのですが、背に腹は代えられないという事で購入に踏み切りました。

ポチッっとな♪
お馴染みの箱がやってくる
朝に注文したら到着予定が翌日とのお知らせ。
さすが、(色々な意味で)無いものは無いアマゾン。早いです。

この日、所用で午前中は外出。
午後も何時に帰宅出来るかわからなかったのでコンビニ受け取りで注文しました。
思ったより早く帰宅出来たものの、受け取りに必要な到着メールが来ずドリップコーヒー飲んでくつろぎながら注文履歴を見るとコンビニに到着のステータスになっていました。

メールで認証コードがわからないと受け取れない事をスッカリ失念していて、コンビニで四苦八苦したのですが何とか受け取れて帰還。

便利なのか不便なのか...
一難去ってまた一難
久方ぶりに見るデロンギ純正除石灰剤。
以前は単に除石灰剤と呼んでいたのですが、EcoDecalkという商品名が付いたようで国内流通品の100ml小分けパッケージもそういう名前でした。

今回注文した写真のモノは、日本国内で未発売の500mlボトルタイプ。
付属の日本語説明書には1回125ccを使うように指示されているため4回分の計算なのですが、国内流通品は1回1パック100ml。
ボトルのメモリも5回分記載されているため、それは合っているようです。


さっそく作業をしようと思った矢先にいきなりツマヅキました。

フタが開かない!?

一見すると普通のフタで回せば開きそうなのですが、いくら回しても空回り。
よくみると表面に「1.↓(押す)」「2.↺(回す)」とあります。
押し込んでも手応えが無く、回しても相変わらず空回り。

何コレ?


下に押しながら回してやったら開きました。
フタが2重構造になっていて、手に触れる外フタと本体側の内フタは普段は回らないようになっています。
それを下方向に押し込むことによって噛合い、押し込みながら回してあげれば開く仕組み。

子供が誤って開けて触れたり誤飲したりしないような配慮なのでしょうか?
良く出来てますね。
除石灰作業開始
年に1回やるかやらないかの低頻度な作業。やり方を覚えていません。

メーカーホームページに掲載されてる取扱説明書26ページを見ながら作業開始。
付属の説明書は持っているのですが、引っ張り出してくるのが面倒だったので。
インターネットって便利ですね♪


水タンクを取り出し、真水1Lに除石灰剤100mLを加え本体にセット。
廃液を受ける1.5L以上入るボウルを置き、そのままでは置けないのでかまぼこ板を数枚かさねて敷いてトレイを拡張します。
電源をボタンを押すと何時も通りの初期クリーニングが始まり廃液が少々出てきます。
準備が完了したら除石灰ランプのついたクリーニングボタンを5秒長押し。
スチームツマミをONまでしっかり回したら、あとは水タンクが空になって給水タンク注意ランプが点灯するまで放置です。
途中、止まってウンともスンとも言わなくなりますが、除石灰剤を内部になじませるための漬け置き時間かと思います。
ですから、本体を信じてそのまま放置しておきましょう。

説明書にある20分かからないぐらいで給水タンク注意ランプが点灯します。
そしたらスチームツマミをOFFまでキッチリ回して停止。
ボウルの廃液を捨て、水タンクを取り出し残った除石灰剤入りの真水を捨てて洗い、再び真水を満タンまで入れてセット。
廃液を再び受け止めるための空のボウルをセットしたら、再びスチームツマミをONまで回します。
排水が始まるので給水タンク注意ランプが点灯するまで出し続けます。
いつものエスプレッソマシンで一杯
除石灰作業を終えてエスプレッソコーヒーを淹れました。
普段はカフェラテを注ぐマグカップにダイレクトに落としているのですが、時々こうして計量カップを使って味と湯量をチェックします。
エスプレッソも目安としてシングルショット(1杯)30mL。
カップを見ると20mLほど湯量が多いので減らします。
コーヒーの濃さは湯量減らせば最適になりそうだったのでそのままに。
この後、コレを捨てるのはもったいないので、砂糖を加えて飲みました。

メンテナンス後のエスプレッソマシンは気持ちいいですね♪