2017年7月17日月曜日

【富士山】帰宅後の話

富士山山頂で買ってきたもの・頂いたもの

今回の富士山登山では、御来光を見る事の他に、浅間大社富士山頂奥宮開山と富士山頂郵便局開局に合わせて登りました。それでゲットしたモノをご紹介♪

まず、郵便局で買った登山証明書。よくわからず持ち帰ってしまったのですが、中にハガキと切手が入っていて必要事項を記入。自分宛てに送るとここ限定の消印と共に送付されるようでした。富士山頂郵便局のみ販売なので持っているだけでも証明なのですが。
この他に、かもめーる2セット6通買って5通書いて現地投函。残り1通あったはずですが帰宅したら見当たりませんでした😭 あと、オリジナルDECOチョコ500円をお土産で2セット購入。3粒入りで1粒160円の高級チョコ🍫

お次は、富士山頂の浅間大社2社で頂いた御朱印とその時に頂いた木札。さらに持ち帰ったおみくじ。
おみくじは大吉でした。詳細はヒミツですが、気を抜かずにレッツゴーみたいな内容でした。
御朱印帳は自宅から持っていったもので、地元埼玉県の久喜市鷲宮神社で頂いたモノ。伊勢神宮の御朱印を最初に頂いて以来、こちらに順次いただいています。

金剛棒にも御朱印をいただきました。
こちらは焼印では無く、金属の印に朱肉を付けハンマーでカン♪と良い音を立てて刻印。
この瞬間からお守り金剛棒となるので、大切に扱うようにしてください。
もし、それが難しくなったら近くの神社に納めると良いかと思います。
間違っても物干し竿にせぬよう👕

また、深夜にもかかわらず道中で押していただいた山小屋の焼印。
元々、どういう経緯で押されるようになったのかはわからないのですが、私は山頂で御朱印を頂くまでの道中の軌跡として認識しています。

登山で使った道具をちょっとだけ紹介

ロゴス サーマウント30
成行きで購入した30Lザックです。アウトドアブランド ロゴスの商品だけに作りも本格的。
ザック自体が少々重いのですが、背負ったときの肩紐や腰紐がしっかりしてるので、色々詰め込んで背負うと結果的に軽く感じます。
背中も波上のパッドが入ってるので、五合目までの暑い中の移動はもちろん、登山中も蒸れずに快適でした。

ダイソー 折りたためる水筒1.2L。
水源の乏しい富士山では貴重な水。山小屋各所でも購入出来るのですが、金額云々の前にそれを利用するということは、そこへ運ぶための運搬路や運搬車のサポートを借りた登山になること。誰かに自分の荷物を担いでもらって登ることと同じことになるのです。
富士山は信仰の対象でもあり、必ずしも体力ある人のみが登る山ではありません。だから多くの人に愛される聖地になっているのでしょう。ですから、そういうサポートを受けて登ることもヤブサカではありません。
私は、自力で登る課題を課していたので、少しでも便利な物としてコレを使いました。

Twitterで熱く語っていたヘッドランプ ThruNite(スルーナイト) TH20です。
照らす範囲(照射角)が広く、吉田ルートの岩場のルート選定に大変役立ちました。
ヘッドランプはルーメン値(光源の明るさ)のみに着目されがちで良くて照射距離。しかし、実用面での明るさは照射角も重要です。
国内で主流の単3アルカリ電池で使用可能です。また、明るさが欲しければ14500型リチウムイオン電池で明るく出来ます。使用時間半分になりますが、容量と電圧はトレードオフなので選択になりますが。
富士山登山では、単3アルカリ電池で明るさ半分で使いました。

富士山で出来る理科の実験

富士スバルライン五合目でパンパンに膨らんだお菓子の袋です。下界で膨らましたゴム風船でも、多分直径が大きくなると思います。
標高が高くなると気圧が下がります。そして、外側から押していた気圧の力が弱まり、その結果膨らむんだそうです。

やはり、同様の理由で持っていったヤングドーナツの袋も、後にパンパンに膨らんでました。
どこでパンパンになるかは、その袋の封入状況によりますし、気温による気体密度変化にも左右されます。

こういう真空パック(これはササミ)は、変化の少ない物体のみが入ってるので膨らみにくいです。
もし膨らんでいたら、空気抜きが足りず残っていることになるので、あるいみ不良品か破損品かも?

気圧が下がると沸点が下がります。その結果、どんなに頑張って加熱しても水は標準気圧換算で87℃にしかなりません。
沸騰とは、液体が気体に変わる現象ですが、気圧が低くなることによって抑えてる力が弱まり気体へ変わる温度が低くなるからみたいです。
中学の理科で教わる物質の三態で学ぶので、覚えてる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

富士山に転がってる石は溶岩石です。
磁石を持ち歩いてる人は早々いないと思いますが、シェラカップの蓋の取っ手代わりに付けてるネオジム磁石に石がくっついていました。
全部付くか?といえば付かず、地面の石をなぞってみると付く石と付かない石がありました。
色の違いだけでも様々な石が転がっているので、鉱石の種類の勉強になると思います。
そういえば、富士山周辺で鉱物資源採掘が行われていた記録は残っていますが、富士山自体は聞かないですよね。不思議と。

富士山登山おわり

これで富士山登山のお話は終わり。
トイレチップ用に貯めた100円玉をすべて預金しました。結局、トイレチップで使ったのは200円だけでしたが😅
最後に、富士山登山当日に使ったお金の内訳書いて終わりにします。
お読みいただきありがとうございました。

次回登山はいつになるかな?

交通費6,763円 参拝代2,900円 郵便代2,500円 トイレ代200円 焼印代3,900円
合計16,263円

2017年7月16日日曜日

【富士山】過酷な下山

登ったら降りなくてはならない

7時間かけて登り、5時間30分山頂に滞在して御来光やお鉢巡りなどを満喫。そして、残るは下山です。
下山準備のため、お鉢巡りの帰りに再び戻った浅間大社富士山頂奥宮の前の広場で、着ていたダウンジャケットとレインウェアのズボンを脱いでザックに仕舞い、下山時の気温上昇に備えて登山スタート時の服装に戻しました。
下山ルートは、須走・吉田ルート。
お鉢巡りの時に見てイメージ出来ていたつもりでしたが、見た目とは裏腹にキツイ道でした。

延々と同じ風景の続く下り道

2017年7月10日8時30分に富士山頂須走口から下山スタート。
そこから、須走ルート・吉田ルートの分岐点まで40分かかりました。
延々と続く石と砂だらけの下り坂。とても滑りやすいので、着地したときの荷重のかけかたを間違えるとコケてしまいます。
トレッキングポール(ストック)を両手に持っていれば、それを支えに安定しやすい前傾姿勢を取りやすいのですが、今回は金剛棒1本なので、片手で全身を支えながらの前傾姿勢。とてもキツかったです。
そして、滑った時の対応を取りやすくするため、膝を少し曲げて腰を落とし、膝から下を上下出来る余力をもたせる事で、さらに安定して早く降りられます。ただ、それだけ太ももの筋肉も使うのですが。

吉田ルートへの分岐点を過ぎた当たりで山小屋が見えました。そして、下から登ってくる自衛隊員らしき姿が見えました。
前日も自衛隊の車両や隊員を富士スバルライン五合目で見かけましたが、翌日も訓練かなにかの作業かで登っているようでした。
ここまで来る途中で、何度か落石を見ました。一番大きいモノで人の頭ほどの石がゴロゴロと勢い良く落ちていきました。
あんなのに直撃されたらひとたまりもありません。ヘルメットの必要性をとても感じました。

足の疲労でスローダウン

徐々に来る足への疲労。足裏の皮膚への負担も心配でした。
そして、小石や砂が度々靴の中に入っては途中で脱いで取り除く事の繰り返し。
登りでは気にならなかった靴も、下りでは、やはりトレッキングブーツとスパッツが欲しかったです。
疲労コンパイで限界を感じつつあったので、歩幅を狭くして負担を減らし、スローペースならがも着実にバランスを取って安全に降りる作戦に変更。
そして、平たい折り返しの場所を見つけては休憩を入れたのですが、標高2800m付近から草花がチラホラ見えてきました。

山頂は生き物の気配を感じない、まるで死の世界のような場所でした。
そして、下山していくにつれ生き物の気配が再び戻ってくる風景。
富士山って、当たり前の日常を再認識させてくれる場所なんだなって、登山を通じて思いました。

はじめてのトイレ

下山開始から2時間ちょっと。7合目公衆トイレに到着しました。
山頂でトイレを済ませてから下山しようかと思ったのですが、300円だったので下山してからで良いだろうと思っていました。
ただ、下りが思いのほかキツく、予想より時間もかかり、おまけに8合目付近の山小屋で済まそうかと思ったら営業してる気配なし。
我慢の限界を感じつつ、ココが見えてから折り返しをカウントダウンして気を紛らわせながら下山。そして、ようやくたどり着きました。
トイレチップは200円でした。

急ぐ帰り道でも無かったので、ここでゆっくり休憩。
持ってきた2Lの水も、ココで最後のボトルへの移し替えをして空っぽになりました。
地面に携帯座布団を敷いて足を伸ばし、ふと見るとadidas PureBOOST ZGも真っ黒。
小石を出そうと脱ぐと、履いてる靴下も真っ黒でした。さすがに、それの写真はハバカラレルので撮らなかったのですが😅

ゴールへ向けてラストスパート

7合目から先は、折り返しのない延々と続く下り道。
途中、落石避けのシェルター道があったのですが、段差の高い階段通路になっていて、金剛棒を駆使して疲労こんぱいの足への負担を腕に分散しながら一歩一歩進みました。
そして、下山から3時間すぎにやっと6合目安全指導センターに到着。
ここで余裕があればこのまま吉田ルートを下山し、富士吉田市内のうどん屋さんで昼食をとり、電車かバスで帰るBプランがありました。
しかし、足にけっこう着ていたので、今回は無理せず当初の予定どおり富士スバルライン五合目をに戻ることにしました。

6合目安全指導センターから見える富士スバルライン五合目の建物。
近そうに見えて結構遠く、夜に通った時には気が付かなかった石畳が思いのほか滑りやすく、よくこんな道歩いて来たよなぁと我ながら関心しちゃいました。

来る時には真っ暗で見えなかった森も、下山時にははっきり見えました。
とても綺麗でしたが、虫が多くて金剛棒振り回して追っ払いながら歩いてました。
アブの仲間やハチモドキの仲間っぽい虫が多く、刺したりはしなさそうでしたが確証が無かったので追っ払ってました。
国立公園なので出来ませんが、こういう森でブッシュクラフトしたら楽しそうですよね。

ついにゴール!

富士スバルライン五合目に戻ってきました。
時刻は12時20分。下山開始から約3時間20分。ほぼ想定時間どおりの下山となりました。
とにかく、トレッキングブーツとスパッツが欲しかった下山道中でした。

帰宅するまでが登山です。
富士スバルライン五合目から自宅のある春日部までは、まだまだ長い道のりがあります。
平日なので、時間帯によっては帰宅ラッシュに巻き込まれ、電車はずーっと立ちっぱなしになる可能性もありました。
そのため、持ってきた秋田名物 山口製菓店のアンドーナツを食べて最後の栄養補給しました。

持ってきたモバイルバッテリーも残りわずか。バス停の所でも乗車券買えるようでしたが、ネットから買って決済したほうが僅かに安かったので、スマホのバッテリーを温存しながら手続き完了。
疲労コンパイだったので、バスも一番早い便にして、お土産屋見物も早々に帰路に着きました。

ということで、富士山登山のお話はコレで全て終了です。
次は、富士山登山の後日談やまとめ、触れなかったネタとか書きたいと思います。
お読み頂きありがとうございました。また次回もお楽しみに!

2017年7月15日土曜日

【富士山】山頂でお鉢巡りからの真の登頂へ

御来光

2017年7月10日3時10分、無事富士山登頂成功を果した私に、更なる試練が待ち構えていました。寒さとの戦いが。

日の出時刻4時30分頃。気象庁の観測データで、登頂した3時時点で気温3℃ 湿度45%
場所取りのため、山口屋の前の木の台の所でザックを下ろして待機していたのですが、4時頃に体調に異変を感じ始めました。夜通し登山による疲労と寝不足。さらに運動後に起こる安静期による血圧心拍数低下。その結果起きたのが吐き気でした。

吐き気を誤魔化すため、最後のパックササミを食べたり水分摂ったりしたのですがダメで、最終手段として寝ることにしました。
上着とダウンジャケットのフードをかぶってしっかり閉じ、さらに冷たい風が入り込まないように下を向いて丸くなり目を閉じました。
起きたのは日の出直前の4時20分過ぎ。時計を見るとちょうど御来光カウントダウンの頃でした。
吐き気もこの頃ピークに達し、寒さが追い打ちをかけてガクガクブルブル。体を温めるための自然な反応なので、恥ずかしがらず思う存分ガクブルさせて体を温めました。

御来光まであと数分というとこで挫けそうになり、暖かそうなすぐ裏にあった山口屋に避難しようと思いましたが、気合と根性で乗り切り、ついに御来光が

御来光アメージング!🌄

とても綺麗でした。頑張ってシャッターを切りました。でも、吐き気最悪。
Twitterの更新が滞り気味だったのもその為で、何とか御来光の写真をアップするので精一杯でした。

御来光🌄をいつまで眺めるか。
吐き気との戦いもあったので、昇りきった35分頃に早々離脱しました。

沈む満月🌕に手を合わせ感謝

吐き気のため、御来光🌄も早々に撤収したのですが、ザックを背負って歩きだしたら少し良くなってきたので、回復を期待してお鉢巡りをすることにしました。
山小屋群を抜けて須走口からお鉢(火口)を見てみようと向かった所、そこでまさかの満月🌕お月さんが。
富士山の御来光は有名ですが、同時に沈むお月さんを眺めるというのはあまり聞かない話です。
御来光を拝むための私の夜登山を、夜道を照らし見守り続けてくれたお月さん。忘れかけてた感謝の気持ちを思い出しました。
これだけ天気の良い日は珍しいらしく、本当に天にも地にも助けられて達成出来た富士山登頂でした。
大自然にありがとう

お鉢巡り開始!

残雪残る2017年7月10日朝の富士山頂。日本一の山だけに、その火口もダイナミックでした。
綺麗に火口が見られる山自体珍しいので、しばらく見入りながら周辺を散策していました。
というか、お鉢巡りのための道がわからなくて探していたというのが正解でしたが😅

成就岳を登りながら周りをキョロキョリ見ていると、外側に登山路らしき道を発見。
少し降りてそちらの道へ向かいました。
途中、下山する時に通る須走ルートが見えました。登山中にTwitterでココの話しもうかがっていたので、下るのが楽しみでした。

遠くに湖が見えました。この時てっきりこれが河口湖だとばかり思っていたのですが、調べてみると山中湖でした。
その周囲に広がる緑とは対象的に、富士山のゴツゴツした岩ダラケの山肌。

眼下には、朝日に照らされた雲海が広がっています。
普段地上から見ていたあの富士山の山頂から、逆に見下ろしている自分の姿を想像すると、なにか不思議な感じがしました。

歩けど歩けど、山頂にあるのは岩と石だらけ。動植物の気配もありません。人が生活を営む地表とは異質の世界。
だからこそ、自分が生きているという実感と不安がココでは感じられるのかもしれません

温かいコーヒーとグラノーラバーで朝食を

お鉢巡りをしているとパッと開けた場所に出ました。
そしてそこには、栗山國雄君殉職碑と富士無線中継所記念碑がありました。伊豆岳と朝日岳のちょうど間の開けた所です。
この日は、天気も良く風も弱かったので、ココで軽く食事をとることにしました。

座るのに良さそうな岩を見つけ、ザックを下ろして携帯座布団を敷いて腰を下ろしました。
荷物を解き、中からガス缶 イワタニ IP-110を取り出し、チタンバーナー BRS-3000Tを直結。ライターで試しに着火したら炎は見えなかったものの、手をかざすと炎の暖かさを感じたので使えると判断しました。
シェラカップ ユニフレーム UFシェラカップ 300 チタンに家から持参した水を注ぎ入れ蓋をしてお湯を沸かし始めました。

富士山頂の高度から標準気圧で計算すると、水の沸騰温度は87℃だそうです。
ガスバーナーの炎の熱で暖を取りながら、目の前に広がる景色を眺めていたらあっという間にお湯が沸きました。

ネスカフェ ゴールドブレンド コク深ラテ ダークでコーヒーを淹れました。
そして、ネイチャーバレー クランチグラノーラバー ココナッツクランチで朝食です。

この朝食に救われました。
登頂直後から苦しめられてきた吐き気が、この朝食を境にピタリと止まりました。
理由はどうあれ、この朝食がもたらした幸運が、この後の出来事に幸運をもたらしてくれた事は間違いありません。

お鉢巡りをしてる最中、度々道案内標識を見かけたのですが、なぜか浅間大社富士山頂奥宮の矢印が進行方向の先にありました。
実は、この時点でまだ富士山頂の建物の位置関係を把握しておらず、私はてっきり吉田ルートから登りきったところにあった神社がそれだとばかり思っていました。
そして、辿り着いたのが正真正銘の浅間大社富士山頂奥宮
改修工事後初となるこの日、真新しさがとても新鮮でした。

すぐ隣に、この日から開局となった富士山頂郵便局が6時前から開いていて、すでに行列が出来ていました。
ここで限定かもめ~る2セット買って5通書き、オリジナルDECOチョコも購入しました。

書いたかもめ~るは、郵便局すぐワキのポストへ投函。
色が赤ではなく茶色だったのですが、後に調べたところ世界遺産登録時の景観配慮のために塗り直したのだそうです。
私が思うに、ポストにも色にも歴史があり人類の文化遺産の1つだと思います。ですから、塗り直すのではなく、郵便という1文化としてそこに存在していて欲しいと切に願います。

富士山頂郵便局でハガキを書いて出したあと、浅間大社富士山頂奥宮を参拝して御朱印をいただきました。
これで一応、登山前に考えていた目標、御来光神社参拝郵便局の3つを達成する事が出来ました。

郵便局裏の水たまりに薄氷が張ってたので写真を取ったのですが、このしろ池という名前が付いてるそうです。そういえば、水場ってここぐらいかも?
あとは残雪解かして飲料水確保するしか方法ないかもしれません。もちろん簡易浄水器必要ですが。

真の登頂 剣ヶ峰

このしろ池の先に何か建物が見えました。そういえば、昔富士山レーダーという気象レーダーがあったような。多分それの跡かな?と思いながら、なんかみんな向かっているので、私もそれについていってみることにしました。
コレがまたハード登山でして、登り坂は砂地で普通の靴では登れず、途中で滑ってコケて降参。
外側の絶壁スレスレの場所が岩場で足場が良かったので、皆そこの柵を手すり代わりに掴んで登ってました。
以前は、土嚢が坂に敷かれていた跡がありましたが、今はそれがすべて無くてボロボロの袋の繊維だけが転がっていました。

やっとの事で登りきり、よくわからないまま進むと電子基準点と書かれた石碑と柱がありました。
国土地理院が設置した日本最高地点の電子基準点なんだそうで、測量基準点として使われてるそうです。
この先にも通路らしきものがあったのですが、ロープが張られて通行止めに。お鉢巡りはもしかしてココで終わり?

引き返し、途中で人が群がってる石柱を見つけたのでふと見るとまさかの!

日本最高峰富士山剣ヶ峰

危うく素通りしてしまう所でした。つまり、ココが真の富士山登頂達成地点だったのです。
お鉢巡りは予定に入れていたのですが、この剣ヶ峰が最高地点で訪れようという予定や知識はここに来るまで頭に無くて、この1枚の写真が撮れたのもラッキーでした。

先に進めなかったので、再び難所の坂を慎重に下りおりました。
そして、そこでロープで通行止めにされていた理由がわかりました。
お鉢巡りと言われるだけあって、本来なら1周まわれるのですが、残雪の影響で通行止めになっているようでした。
一見すると通れそうにも見えますが、道が狭くて人の往来は危険。万が一雪が崩れれば火口へ真っ逆さまの大惨事です。
また、白山岳の所は更に多くの残雪の見られたので、通行が困難なのでしょう。

パノラマ写真も撮りました。
剣ヶ峰から浅間大社富士山頂奥宮へ坂を下った所で撮影しました。
富士宮ルートへ向かう下山ルートの付近から富士市方面に向かって撮った写真です。

このしろ池へ戻る途中で火口方向で撮影したパノラマ写真。正面が白山岳ですが、残雪が残っているのがわかるかと思います。

このしろ池の反対側にも残雪が残っていたのですが、戻るとそこで遊んでる人たちがいました。
私もズボンはレインウェアだったので、一緒に滑って遊んじゃおうかな?と思いましたが、トラブル起きてもこの後が困るので、今回はやめておきました。

成就岳まで戻ってくると、そこから神社と山小屋群が一望できました。
事前に見た写真とイメージが違っていて、もっと開けた場所に建っているのだとばかり思っていました。しかし、実際は山頂の貴重な平地部分に密集して建っていて、おそらく御来光などの方角関係なんかもあるのでしょう。
富士山は歴史が古く、一般人の登山が盛んになったのは江戸時代の頃からと言われているそうです。
現代人のなぜどうして?があるとは思いますが、おそらくそうした歴史の積み重ねで今の姿があるのでしょう。

久須志神社で御朱印をいただき、山小屋でお土産を物色。
そして、下山に備えて再び腹ごしらえ。持ってきたランチョンミートを食べるも1缶分食べきれず、結局半分残し下山後翌日残りを焼いて食べました。

そして、パインアメを舐めるも再び噛み砕いてしまい、富士山登頂達成の高揚感に浸りながらの山頂満喫の散歩は終わりました。

お家に帰るまでが登山。次は下山の話を書きたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回をお楽しみに!