2017年7月15日土曜日

【富士山】山頂でお鉢巡りからの真の登頂へ

御来光

2017年7月10日3時10分、無事富士山登頂成功を果した私に、更なる試練が待ち構えていました。寒さとの戦いが。

日の出時刻4時30分頃。気象庁の観測データで、登頂した3時時点で気温3℃ 湿度45%
場所取りのため、山口屋の前の木の台の所でザックを下ろして待機していたのですが、4時頃に体調に異変を感じ始めました。夜通し登山による疲労と寝不足。さらに運動後に起こる安静期による血圧心拍数低下。その結果起きたのが吐き気でした。

吐き気を誤魔化すため、最後のパックササミを食べたり水分摂ったりしたのですがダメで、最終手段として寝ることにしました。
上着とダウンジャケットのフードをかぶってしっかり閉じ、さらに冷たい風が入り込まないように下を向いて丸くなり目を閉じました。
起きたのは日の出直前の4時20分過ぎ。時計を見るとちょうど御来光カウントダウンの頃でした。
吐き気もこの頃ピークに達し、寒さが追い打ちをかけてガクガクブルブル。体を温めるための自然な反応なので、恥ずかしがらず思う存分ガクブルさせて体を温めました。

御来光まであと数分というとこで挫けそうになり、暖かそうなすぐ裏にあった山口屋に避難しようと思いましたが、気合と根性で乗り切り、ついに御来光が

御来光アメージング!🌄

とても綺麗でした。頑張ってシャッターを切りました。でも、吐き気最悪。
Twitterの更新が滞り気味だったのもその為で、何とか御来光の写真をアップするので精一杯でした。

御来光🌄をいつまで眺めるか。
吐き気との戦いもあったので、昇りきった35分頃に早々離脱しました。

沈む満月🌕に手を合わせ感謝

吐き気のため、御来光🌄も早々に撤収したのですが、ザックを背負って歩きだしたら少し良くなってきたので、回復を期待してお鉢巡りをすることにしました。
山小屋群を抜けて須走口からお鉢(火口)を見てみようと向かった所、そこでまさかの満月🌕お月さんが。
富士山の御来光は有名ですが、同時に沈むお月さんを眺めるというのはあまり聞かない話です。
御来光を拝むための私の夜登山を、夜道を照らし見守り続けてくれたお月さん。忘れかけてた感謝の気持ちを思い出しました。
これだけ天気の良い日は珍しいらしく、本当に天にも地にも助けられて達成出来た富士山登頂でした。
大自然にありがとう

お鉢巡り開始!

残雪残る2017年7月10日朝の富士山頂。日本一の山だけに、その火口もダイナミックでした。
綺麗に火口が見られる山自体珍しいので、しばらく見入りながら周辺を散策していました。
というか、お鉢巡りのための道がわからなくて探していたというのが正解でしたが😅

成就岳を登りながら周りをキョロキョリ見ていると、外側に登山路らしき道を発見。
少し降りてそちらの道へ向かいました。
途中、下山する時に通る須走ルートが見えました。登山中にTwitterでココの話しもうかがっていたので、下るのが楽しみでした。

遠くに湖が見えました。この時てっきりこれが河口湖だとばかり思っていたのですが、調べてみると山中湖でした。
その周囲に広がる緑とは対象的に、富士山のゴツゴツした岩ダラケの山肌。

眼下には、朝日に照らされた雲海が広がっています。
普段地上から見ていたあの富士山の山頂から、逆に見下ろしている自分の姿を想像すると、なにか不思議な感じがしました。

歩けど歩けど、山頂にあるのは岩と石だらけ。動植物の気配もありません。人が生活を営む地表とは異質の世界。
だからこそ、自分が生きているという実感と不安がココでは感じられるのかもしれません

温かいコーヒーとグラノーラバーで朝食を

お鉢巡りをしているとパッと開けた場所に出ました。
そしてそこには、栗山國雄君殉職碑と富士無線中継所記念碑がありました。伊豆岳と朝日岳のちょうど間の開けた所です。
この日は、天気も良く風も弱かったので、ココで軽く食事をとることにしました。

座るのに良さそうな岩を見つけ、ザックを下ろして携帯座布団を敷いて腰を下ろしました。
荷物を解き、中からガス缶 イワタニ IP-110を取り出し、チタンバーナー BRS-3000Tを直結。ライターで試しに着火したら炎は見えなかったものの、手をかざすと炎の暖かさを感じたので使えると判断しました。
シェラカップ ユニフレーム UFシェラカップ 300 チタンに家から持参した水を注ぎ入れ蓋をしてお湯を沸かし始めました。

富士山頂の高度から標準気圧で計算すると、水の沸騰温度は87℃だそうです。
ガスバーナーの炎の熱で暖を取りながら、目の前に広がる景色を眺めていたらあっという間にお湯が沸きました。

ネスカフェ ゴールドブレンド コク深ラテ ダークでコーヒーを淹れました。
そして、ネイチャーバレー クランチグラノーラバー ココナッツクランチで朝食です。

この朝食に救われました。
登頂直後から苦しめられてきた吐き気が、この朝食を境にピタリと止まりました。
理由はどうあれ、この朝食がもたらした幸運が、この後の出来事に幸運をもたらしてくれた事は間違いありません。

お鉢巡りをしてる最中、度々道案内標識を見かけたのですが、なぜか浅間大社富士山頂奥宮の矢印が進行方向の先にありました。
実は、この時点でまだ富士山頂の建物の位置関係を把握しておらず、私はてっきり吉田ルートから登りきったところにあった神社がそれだとばかり思っていました。
そして、辿り着いたのが正真正銘の浅間大社富士山頂奥宮
改修工事後初となるこの日、真新しさがとても新鮮でした。

すぐ隣に、この日から開局となった富士山頂郵便局が6時前から開いていて、すでに行列が出来ていました。
ここで限定かもめ~る2セット買って5通書き、オリジナルDECOチョコも購入しました。

書いたかもめ~るは、郵便局すぐワキのポストへ投函。
色が赤ではなく茶色だったのですが、後に調べたところ世界遺産登録時の景観配慮のために塗り直したのだそうです。
私が思うに、ポストにも色にも歴史があり人類の文化遺産の1つだと思います。ですから、塗り直すのではなく、郵便という1文化としてそこに存在していて欲しいと切に願います。

富士山頂郵便局でハガキを書いて出したあと、浅間大社富士山頂奥宮を参拝して御朱印をいただきました。
これで一応、登山前に考えていた目標、御来光神社参拝郵便局の3つを達成する事が出来ました。

郵便局裏の水たまりに薄氷が張ってたので写真を取ったのですが、このしろ池という名前が付いてるそうです。そういえば、水場ってここぐらいかも?
あとは残雪解かして飲料水確保するしか方法ないかもしれません。もちろん簡易浄水器必要ですが。

真の登頂 剣ヶ峰

このしろ池の先に何か建物が見えました。そういえば、昔富士山レーダーという気象レーダーがあったような。多分それの跡かな?と思いながら、なんかみんな向かっているので、私もそれについていってみることにしました。
コレがまたハード登山でして、登り坂は砂地で普通の靴では登れず、途中で滑ってコケて降参。
外側の絶壁スレスレの場所が岩場で足場が良かったので、皆そこの柵を手すり代わりに掴んで登ってました。
以前は、土嚢が坂に敷かれていた跡がありましたが、今はそれがすべて無くてボロボロの袋の繊維だけが転がっていました。

やっとの事で登りきり、よくわからないまま進むと電子基準点と書かれた石碑と柱がありました。
国土地理院が設置した日本最高地点の電子基準点なんだそうで、測量基準点として使われてるそうです。
この先にも通路らしきものがあったのですが、ロープが張られて通行止めに。お鉢巡りはもしかしてココで終わり?

引き返し、途中で人が群がってる石柱を見つけたのでふと見るとまさかの!

日本最高峰富士山剣ヶ峰

危うく素通りしてしまう所でした。つまり、ココが真の富士山登頂達成地点だったのです。
お鉢巡りは予定に入れていたのですが、この剣ヶ峰が最高地点で訪れようという予定や知識はここに来るまで頭に無くて、この1枚の写真が撮れたのもラッキーでした。

先に進めなかったので、再び難所の坂を慎重に下りおりました。
そして、そこでロープで通行止めにされていた理由がわかりました。
お鉢巡りと言われるだけあって、本来なら1周まわれるのですが、残雪の影響で通行止めになっているようでした。
一見すると通れそうにも見えますが、道が狭くて人の往来は危険。万が一雪が崩れれば火口へ真っ逆さまの大惨事です。
また、白山岳の所は更に多くの残雪の見られたので、通行が困難なのでしょう。

パノラマ写真も撮りました。
剣ヶ峰から浅間大社富士山頂奥宮へ坂を下った所で撮影しました。
富士宮ルートへ向かう下山ルートの付近から富士市方面に向かって撮った写真です。

このしろ池へ戻る途中で火口方向で撮影したパノラマ写真。正面が白山岳ですが、残雪が残っているのがわかるかと思います。

このしろ池の反対側にも残雪が残っていたのですが、戻るとそこで遊んでる人たちがいました。
私もズボンはレインウェアだったので、一緒に滑って遊んじゃおうかな?と思いましたが、トラブル起きてもこの後が困るので、今回はやめておきました。

成就岳まで戻ってくると、そこから神社と山小屋群が一望できました。
事前に見た写真とイメージが違っていて、もっと開けた場所に建っているのだとばかり思っていました。しかし、実際は山頂の貴重な平地部分に密集して建っていて、おそらく御来光などの方角関係なんかもあるのでしょう。
富士山は歴史が古く、一般人の登山が盛んになったのは江戸時代の頃からと言われているそうです。
現代人のなぜどうして?があるとは思いますが、おそらくそうした歴史の積み重ねで今の姿があるのでしょう。

久須志神社で御朱印をいただき、山小屋でお土産を物色。
そして、下山に備えて再び腹ごしらえ。持ってきたランチョンミートを食べるも1缶分食べきれず、結局半分残し下山後翌日残りを焼いて食べました。

そして、パインアメを舐めるも再び噛み砕いてしまい、富士山登頂達成の高揚感に浸りながらの山頂満喫の散歩は終わりました。

お家に帰るまでが登山。次は下山の話を書きたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回をお楽しみに!