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2023年9月6日水曜日

【登山】剱岳登山 その4 素敵な剣山荘

素敵な剣山荘

ついに剣山荘に到着しました。室堂から4時間ちょっとかかりました。あとで聞いた話だと私が最後だったようです。

北アルプスの天然水!外に水場がありました。ここから剱岳までは水場がないので最後になります。ただ後日気づいたのですが、明け方は止められていたのでその場合は入口の山小屋の方に相談したほうがいいかもしれません。

売店で売られていたかっぱえびせんの袋が気圧差でパンパンに。思わず写真を撮っちゃいました。

到着が遅かったので夕食最後の回。何が驚いたってこの豪華な内容でした。
ごはん、あげとほうれん草の味噌汁、アジフライ、 メンチカツ、焼売、キャベツの千切り、ポテトサラダ、トマト、いんげんの胡麻和え、ナポリタン、サバ、煮物、オレンジ。
しかもご飯味噌汁おかわり自由!山小屋なのにビックリでした。

寝室は2階で案内されたのはまさかの劔。もう名前からして剱岳の剱ですよね。縁起がいいです。

明るいうちに外にでて山小屋で買ったコーラを飲みながら景色を堪能。同時に翌日の剱岳アタックの心の準備をして。

雲海の先に見える鹿島槍ヶ岳。自分がここにいる事がとても不思議でした。2017年の高尾山登山からスタートし、富士山に登ること4度。その間に北岳を登り、そして国内最難関と言われる剱岳の挑戦。人生ほんとわかりません。

朝食は、ごはん、豆腐とわかめの味噌汁、シャケ、卵焼き、ソーセージ、千切りキャベツ、松前漬、梅こんにゃく、漬物、海苔、オレンジ。相変わらずご飯味噌汁はおかわり自由です。この食事のおかげで荷物も減らせてるわけですごくありがたかったです。
登山計画では5時出発でしたが朝食時間を失念。さらににわか雨が降り出したため1時間30分ほど遅らせる事にしました。

その間に2泊目の宿泊手続きをしました。こんな感じで領収書と食事券が渡されます。右側のもう1枚はたぶんお弁当引換券だと思います。朝の出発時間が早い人はこれを前夜に受け取って適当に食べる感じでしょうか。

今回はここで一旦一区切り。次回は剱岳アタックのお話です。お楽しみに!

2023年9月5日火曜日

【登山】剱岳登山 その3 剣山荘へ

絶景な立山室堂

やっと建物から出られたら目の前に広がる山々の綺麗なこと。登山せずとも気分を味わえる素晴らしい場所です。

立山玉殿の湧き水で給水。北アルプスの天然水(飲み放題)です。水って重量物なのでスタート地点に水場があるのはすごく助かります。

みくりが池。途中、足元を黒い影が横切って危うく蹴飛ばしそうになりました。たぶんオコジョでしょう。イタチです。雷鳥もいたようで観光客が見ていたのですが、歩道からかなり遠くて私はわかりませんでした。

みくりが池温泉。室堂平には地獄谷があって温泉もあります。時間があったら帰りにひとっ風呂浴びたいのですがどうかな?

エンマ台。とにかく硫黄臭かったです。クッサクッサいいながら歩いてました。マヂくっさ!

地味に怖い警告看板。有毒ガスが発生すると警報が作動して避難を促すのでしょうか。執筆中に調べると実際に死亡事故も起きているようです。

雷鳥沢キャンプ場が見えてきました。登山時の前線基地は無論、キャンプだけ楽しむ方も訪れるようです。

キャンプ場の中心まできました。右は管理等、左は一服剱方面。13時ころスタートでここまで30分ぐらいかかりました。まぁ見物しながらのんびりでしたけどね。

剱御前小舎へ

称名川を渡って登山道へ。ここから先は登山装備が必要という警告看板がありました。室堂平は普通の観光客もいますからね。

登山靴が必須な理由は登山道を横切る川があるから。その辺の石を置いて飛石にして渡りやすくしてる場合もありますが、それでも浅い水辺に着地することもあるので絶対必須です。

剣山荘へ向かうルートは3つあるのですが、今回は真ん中の剱御前小舎最短ルートで。ここの標高が2262mで剱御前小舎が2754m。492mほど登ります。高尾山が標高差400mほどなのでそれ以上登る感じです。

休みながらちょっとずつひたすら登り続けます。日本最難関と言われる剱岳と比べたら序の口なのですが、遭難事故も発生しているので戻りの体力も考えて登りましょう。

さすがにバテたので水分補給と行動食をモグモグ。今回はシリアルにしてみました。腹持ちが良くて美味しいです。

小屋が見えてきました。あと少し!

剱御前小舎に到着。室堂から2時間20分ほど経過でした。公衆トイレがあるのでそこで用を足し1コイン入れてきました。

剣山荘へ

ここから先は剱御前のトラバースをひたすら歩くだけ。チョロいだろうと思いきやまさかの残雪地帯を歩くとは。もちろん軽アイゼンは用意していません。気温的にアイスバーンになっていなければ歩きようがあるので進みます。

先人が滑り止めで置いた石が転々としていました。活用するのもアリなのですが、それでも限界はあります。

傾斜に着地すると滑りやすいので、カカトで垂直方向に着地できるように地慣らししながら歩きます。トレッキングポールを持っていたらそれも使ってバランスを取りながら慎重に。

残雪を越えてすぐの場所でまさかのヤツがいました!!

そう!まさかの雷鳥です。ちなみに英語でターミガン。よくサンダーバードって言う人いるのですがあれは間違いです。それっぽく見えちゃうんですけどね。

水源につき汚染注意の警告看板。不心得者なマナー違反登山者もいますからこういうの必要なのでしょう。

剱岳が見えてきました。実際に見た瞬間「あんなの登れるんか?」って不安にかられました。ちなみに手前の低い方から一服剱と前剱です。

貴重な高山植物が見放題なのも登山の醍醐味。たぶんりんどうの仲間でしょうね。売られてるのは茎が長いですが自生してるものは短めです。

近づく剱岳。だけどまったく登れる気がしません。

雪解け水が登山道を横切ります。これらが集まって川となるんですよね。

剱沢キャンプ場と剱澤小屋が見えてきました。剱岳に一番近いテント場がココです。

剱御前小舎から剣山荘へ続くトラバース道でちょっと厳しい岩場が出現。これから剱岳登るって人ならこれぐらいサクッとクリアできないと無理って言われてる気がしました。

2箇所目の雪渓。こちらはすでに地面が顔を出しているので普通に歩けました。それでも油断禁物ですけどね。

3箇所目の雪渓。たぶんコレで最後。こちらは最初と同様ガッツリ雪でしかも下り坂だったので慎重に。

ついに剣山荘が見えてきました。この日のゴール。でもあのサイズだとまだまだ先が長い。

またしてもガレ場出現。しかも結構ハードな登り降りで難易度高め。北岳の八本歯のコルの経験があるので普通に歩けましたがそれでも怖かったです。

くろゆりのコルと剣山荘方面の分かれ道。以前はくろゆりのコルから剱御前へ向かう道もあったようですが現在は廃道となっています。

剣山荘まであとちょっと!この時点で時間は17時。室堂スタートから4時間経過です。

池のところまでやってきました。ここまでくればあと一息。いやぁ歩いた歩いた。

今回はここまで。次回は剣山荘宿泊初日の様子から書きます。お楽しみに!

【登山】剱岳登山 その2 黒部ダム

立山 室堂へ

2日目の朝7:30。扇沢行の特急バスに乗るため長野駅西口のメトロポリタンバス停にやってきました。すごくわかりにくい場所にあってホテルロビー入口のすぐ脇にあります。通り沿いではないので要注意。私の前に居た方もウロウロしながら一緒に探してやっと見つけました。
バスは観光バスタイプの全員が座るタイプ。荷物は混雑が予想される場合は運転手がトランクを案内してくれます。コンセントもついていてスマホの充電も可能。Free Wi-Fiも完備で至れり尽くせりでした。

長野駅東口バス停に到着。こちらはわかりやすくて普通にバスターミナル内にあります。前に白馬乗鞍行のバス停もあって登山者っぽい人がたくさん並んでいました。

白馬長野有料道路。迂回するルートもあるようですが、道幅が狭いので大型バスなら安全面もあって利用するのでしょう。乗客で割ったら微々たるものでしょうし。

美麻ぽかぽかランドってなんか名前が可愛いなぁと思ってパシャリ。宿泊もできる温泉みたいです。そのまんまですね。

信濃大町駅に到着。味のある駅舎ですね。

ふとバスターミナル側を見ると「黒部ダム竣工60周年記念」の文字が。調べると1963年に完成したそうでそれから60年目の節目のようでした。偶然だけにビックリで何かあるんじゃないかと登山の不安も忘れてそっちが気になりました。

扇沢

扇沢駅に到着しました。駅といっても列車ではなく電気バス。これから電気自動車の時代という中で先取り感があります。

下車してトイレに行こうと向かうと「破砕帯のおいしい水」なる水場を発見。水筒に詰めるにはまだ早いので普通に飲ませていただきました。北アルプスの美味しい水って感じです。

やっぱりありました(笑)
黒部ダム60周年まんじゅう。日本人ってとりあえず記念品ならまんじゅう作っとけみたいな所ありますよね。クスッとしちゃいました。

今回はちょっと早いブログ限定顔出し写真大公開。以前よりガチムチ化しちゃってるし、まだ疲れも残ってて笑顔に無理が(汗)
猫が黒部ダムのマスコットきゃら「くろにょん」でバスはこれから乗る関電トンネル電気バスです。昔はここの区間もトロリーバスだったらしくそれに近いデザインにしたとの事。

行きは時間指定制です。早めに着いたので1本前に乗車出来るかと思ったらできませんでした。立山黒部アルペンルートのホームページで予め往復全区間の切符を購入していたので、スマホでQRコードを表示して発券機で発行。指定時刻も印刷されてました。

関電トンネル電気バス。普通の路線バス車両を電気仕様に改造し関西電力が運営している珍しい路線バスです。

延々とトンネルの中を走ります。先に見えるすれ違いポイントが関電トンネルの貫通点でちょうど中央付近。度々説明に破砕帯の事が出てくるのですがかなりの難工事だったようです。山歩きしてるとよく見かけるガレ場の地層版みたいな感じでしょうか。北アルプスの雪解け水がかなり地中に浸透しますからぶち当たったらそりゃ大洪水でしょう。でも黒部ダム建設資材を運搬するには必要不可欠なトンネルだったため英知を結集して乗り越えたようです。

黒部ダム

黒部ダム駅に到着。わりとあっという間に着きました。

バスと記念撮影。目が死んでますね(汗)

黒部ダム駅もトンネルの中。地下鉄を歩いてる感じですがとても涼しかったです。

湧き水を利用した黒部ダムの模型。なんか堤体から越水しちゃってますけど実際はしてませんよ(笑)

まだまだ続くトンネル。先に見えるのは外かな?

ついにやってきた人生初の黒部ダム。水が流れる場所って大好きなのでこういう設備もウキウキだったりします。ところで奥にいるのはポップで見かけたくろにょん!?

すげー!!
ダムと言えばゲートからの放水。豊富な水量を利用した観光放水みたいです。水しぶきで虹も出てました。
どこのダムでもそうですが、そのまま流すと水流で川岸が削れてしまうので勢いを弱めるためにこういう風にやっています。

堤体を渡って反対側からもパシャリ。スマホを乗り出して撮影したので落としたら終わるなとドキドキでした。

黒部ケーブルカーの駅へ向かうと途中に黒部湖遊覧船乗り場へ向かうトンネルがありました。今回は登山がメインで時間もなくクソ重いザックも背負っていたので素通り。別の機会に訪れたいです。

室堂へ

まさかの満員で予定時刻に乗車出来ず、臨時便に乗ることができました。

黒部平についたらお次はロープウェイ。ほんと、どれだけ乗り継ぐんだろ?観光に来ただけのお子様達は楽しんでいましたけどね。

ロープウェイの麓側の標高は1828m。なかなか登ってきましたね。

北アルプスに訪れたのは何度かありますが登山でははじめて。山々が綺麗です。

そして再びバスに乗車。立山トンネルトロリーバス。日本唯一のトロリーバスだそうです。かつては日本のあちこちで走っていたはずなんですけどね。時代とともに消えていって残ったのはココだけ。中間のすれ違いポイントで架線を切り替えるガシャンという音が聞こえるのも面白かったです。

室堂到着が12時。ここからガッツリ歩くので昼食をしっかり食べたいと思います。けど何も調べなかったんですよね。とりあえず目に止まった立ち食いそば 立山そばへ

豪華に白海老かき揚げそばを注文しまいた。富山湾の宝石 白海老を贅沢に使ったかき揚げが美味しかったです。

さらに入口で売られていた越中まん(黒部名水ポークまん)も食べました。ガッツリガッツリ。

立山山頂簡易郵便局で絵葉書を買って旧友やファンレターを送りました。ネット全盛時代だからこそ、現物がたまに届くのも楽しみではないかと思います。種類があって迷ったのですが、今回の目的である剱岳にしました。可愛さなら雷鳥なんですけどね。

さぁ登山開始と思いきやまさかの迷子に。登山相談窓口の人に聞くと郵便局隣の階段を登ると出られるとのこと。まさかのスタートは建物内からでした。

今回はここまで。次回は登山開始です。お楽しみに!