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2016年7月2日土曜日

海の向こうからどんぶらこ〜
日本未発売のRaspberry Pi Zeroがやってきた!

2016年6月16日に注文し、20日に発送連絡がメールできました。
そして2016年6月27日!

届いた!!

正味11日で海の向こうイギリスから届きました。
開封
今回注文したのは全部で3点
  • Raspberry Pi Zero本体
  • Pibow Zero Case for Raspberry Pi Zero version 1.3
  • Raspberry Pi Zero用カメラケーブル
Raspberry Pi Zero V1.3
値段据え置きでカメラコネクタが追加されたVersion1.3です。
現物を見るのはコレが初めてだったのですが、開封して改めて見てみると本当に小さいです。
価格を抑えるためか箱も無く、静電気防止袋に入れられただけという簡易包装になっています。
封筒のスポンジバッグだけが保護材で海の向こうから空輸されてきましたが、破損する事なく無事届きました。
Pibow Zero Case for Raspberry Pi Zero version 1.3
アクリル板をカットして重ねたのが特徴のこのケースを注文しました。
説明書が付属していないので組み立て方がわからない方もいらっしゃるようですが、商品販売ページに簡単な図があるので、それとにらめっこしながら組み立てればなんとかなると思います。
Raspberry Pi Zero用カメラケーブル
従来のカメラケーブルは本体側もカメラ側も同じコネクタだったため並列結線された単純なケーブルでした。
Raspberry Pi Zero V1.3で追加されたコネクタは設置スペースの制限から配線数が一部省略されたモノに変更されているため、接続にも対応ケーブルが必要になります。
このケーブルはそのためのものなのですが、私が今のところカメラを使う予定はありません。
それでも買ったのは、本体が国内未発売なため関連商品も入手しにくく、独自に仕入れた業者もありますが少々お高め。
そんなに高いものでもなかったので一緒に注文しました。
地元で購入し用意したもの
miniHDMI→HDMI変換コネクタとmicroUSB変換ケーブルです。
コチラは注文せず地元の100円ショップで購入しました。
Raspberry Pi Zeroは小型化のためにコネクタ類も小型のものが採用されています。
そのため、このような変化ケーブルやコネクタが必要になります。
秋葉原で買ってきたピンヘッダ
20ピンx2列 2.54mmピッチピンヘッダです。
Raspberry Pi ZeroにはGPIOのピンヘッダが取り付けられていないため、使う場合には自分で部品を調達してハンダ付けする必要があります。

SDカードは64GB
今回使うSDカードは、シリコンパワー Elite microSDXC UHS-1 64GB SP064GBSTXBU1V10-SP
Raspberry Pi 2でも使っているmicroSDXCカードです。
前回献血しに行った時にRaspberry Pi 2で作業する時の補助用SDカードとして購入したものなのですが、近々で使う予定が無かったのでコレをそのまま使う事にしました。

役者は揃いました
さぁ、やるぞ!!

2016年6月30日木曜日

Raspberry Pi Zeroのピンヘッダを買いに秋葉原へ

やってきました秋葉原!

先日注文したRaspberry Pi Zeroに取り付けるピンヘッダを買いにきました。
関東で電子パーツ関連買おうとしたら、今も昔もやっぱりココ♪

この日は日曜日。ホコ天の日です。
微妙な天気でしたが晴れ男パワーでなんとか滞在中は降らずに中止になりませんでした。
後に雨が降り出して予定より早く終了したそうです。
Raspberry PiのGPIOに使われているピンヘッダは2.54mmピッチ2列20ピンです。
ピッチさえあっていれば混在して付けてもOKなのですが、綺麗に取り付けたい場合はやっぱりジャストサイズなモノがベスト
大きめなのを買ってカットしても良いと思います。
秋葉原にある数あるお店の中から秋月電子を選んだ理由は特にありません。
何軒か見てまわって適当なのがあったからというだけです。
この日はベルサール秋葉原キリン のどごし生 夏はみんなでメガBBQ!パークというイベントが開催されました。
昨年に続いて開催されたイベントで、キリン のどごし生を片手に楽しもうというイベントです。

今年はBBQで、おふとんカルビ(1人前200g500円)or超ビッグフランク(1人前100g200円)のいずれか。そしてキリン のどごし生。
また、一定条件でお土産としてのどごし生がもう1本貰えます。
1人1人前限定ですが、のどごし生2本とツマミのこの料金で秋葉原でやっちゃうあたり、キリンビールさんの太っ腹なこと。
とても美味しい昼食でした。
ほろ酔いで買い物の続き
ほろ酔いでアキバの街を散策するのはこの日が初めてでは無いのですが、ウッカリ油断すると無駄な買い物しそうで怖い(笑)

前回来た時に買い忘れたSDカードリーダー トランセンド USB3.0 CardReaderをちゃんと購入しました。
購入店は目星を付けていたので迷わず向かったのですが、置き場所変わってて探しちゃったのですが無事ゲット。
えっちらおっちら
ほろ酔いのまま、上野目指して徒歩で移動。秋葉原に来ると毎度恒例だったりします。
アメ横を散策し、上野駅に到着。
しかし、この日はちょっと違いました

徒歩でそのままかっぱ橋商店街を散策。
特に用事があったわけではないのですが、フラフラと散歩。

そして浅草の新名所まるごとにっぽんを探検。
地物をはじめ地方物も扱ってるのでよく見に来ます。

浅草まで歩いた理由はコレ。

花月堂 ジャンボめろんぱん

今回は、夏限定 アイスジャンボめろんぱんにしました。
ほんのり甘いジャンボめろんぱんにソフトクリームのクリーミー感が加わって美味しさ倍増です。

タリーズ 隅田公園店でアイスカフェラテ休憩。
コンセントが使えるので、途中で切れたBluetoothヘッドセットをはじめ、各種ガジェット類をここで充電。
時間的にちょうどよい場所なんですよね♪

そこからさらに30分ほど歩くと東京スカイツリーに到着。
約6kmのお散歩コースでした。
下のショッピングモール 東京ソラマチを散策して帰宅と途に就きました。

必要な部品も無事ゲットできたので、あとはRaspberry Pi Zeroを待つだけ
到着がとても楽しみです。

2016年6月25日土曜日

英PimoroniでRaspberry Pi Zero V1.3注文しました

2016年11月26日に5ドルコンピュータ Raspberry Pi Zeroが発表され大人気に。
品不足で入手困難となって久しかったのですが、2016年5月16日にカメラ対応したV1.3が発表

日本での発売を待ってから購入しようかと思ったのですが、Raspberry Piの販売サイトの1つであるイギリス Pimoroniで単体在庫アリだったので注文しました。
購入方法
Pimoroniはイギリスの通販サイトなのですべて英語でのやり取りになります。
また、国際便で配達されるため個人輸入になります。
通貨はイギリス ポンド。基軸通貨ドルの為替レートは良く見かけますが、ポンドはあまり見かけないので注意してください。
支払方法はクレジットカード・PayPalAmazonペイメントBitcoin
為替レートは、一般的に公開されてる市場レートではなく、クレジットカード会社やPayPalなど、各決済サービスが独自に決めているレートとなりますのでご注意ください。
PayPal為替レートの確認方法
今回の買い物にもPayPalを使いました。
PayPalレートの確認方法は
  1. PayPalにログインする
  2. 左側の「PayPal残高」をクリック
  3. 左下の「通貨の管理」をクリック
  4. 画面右側の「通貨の換算」で計算
  5. 「通貨換算のタイプを選択する」を「支払い換算」にする
  6. 「換算元の通貨」を「日本円」にする
  7. 「換算先の通貨」を「英ポンド」にする
  8. 「金額」にPimoroniの合計金額を入力
  9. 「計算」ボタンをクリックすると下に円換算の価格が表示される
単純に1ポンドあたりの価格が知りたい時は金額の欄に1を入れて上げると表示されます。
VISAレートの確認方法
今回は使わなかったのですが、クレジットカードを使った場合の為替レートの確認方法を参考までに書きます。
参考としてVISAレートの調べ方です。その他クレジットカードの場合は各自で調べてみてください。
  1. Visa USAにアクセスする
  2. 「My Card Is In」を「Japanese Yen(JPY)」にする
  3. 「My Transaction Was In」を「British Pound(GBP)」にする
  4. 「Enter Bank Fee (0 - 5%): 」に手数料率 「1.63」を入力する
  5. 「Date Requested:」は現在日付のまま(過去日を調べたい場合は任意で指定)
  6. 「calculator exchange rate」をクリック
こちらは特にログインとかないので、誰でも調べる事ができます。
手数料率は1.63%としましたが、最新の数字はクレジットカード裏に書かれてる電話番号に電話して問い合わせてみてください。
商品をカートにポイ!
PimoroniのRaspberry Pi Zeroの販売ページで購入したい商品の右側にある「Add to basket」をクリックしてカートに入れます。
本体のみのPi Zero onlyから、各種パーツがセットになったものまでいろいろあります。
今回は本体とケースのみが欲しかったので、「Pi Zero only」をAdd to basket。
ケースは「Pibow Zero Case for Raspberry Pi Zero version 1.3」をAdd to basket。
ケース購入時の注意ですが、必ずV1.3対応品かを確認してください。
カメラコネクタが追加されているため、ケースによっては干渉して収まらなかったり、使おうとした時にケーブルが挿せない場合があります。
最低限必要なのは以上ですが、さらに「Camera Cable - Raspberry Pi Zero edition」もAdd to basketしました。
カメラは今のところ取り付ける予定はないのですが、Raspberry Pi Zeroは日本未発売なので専用カメラケーブルも正規流通していません。
販売してる業者もあるようですが、Pimoroniのほうが安価だったのでまとめてバスケットにポイッ!

今回はコレでお買い物は終わり。
商品と数量を確認するため念のためカートの中をチェックします。
チェック方法は、右上のカートマークCheckoutのちょい左下に「View」という文字があるのでそれをクリックすると見られます。
もし、余計な商品があったら右側数量下の「Remove」をクリックすると消せます。
数量が間違ってる場合は直接書き換えてください。
写真にある「PLEASE CHECK YOU ONLY HAVE ONE PI ZERO IN YOUR ORDER IN TOTAL, INCLUDING THOSE WITH STARTER KITS AND BUNDLES.」というのは、Raspberry Pi Zeroはお一人様1個までですという意味。
お一人様1つの制限はセット品も含まれています。
カート押してお会計へ
購入が終わったら「カートマークCheckout」をクリック。
すると「Before you checkout...」(お会計の前にお買い残しはありませんか?の意味)のページが表示されるので、もしそこで欲しい商品があったらAdd to basketしましょう。
お店のオススメが済んだら下にある「Take me to the checkout! 」をクリックして購入手続きをします。
配送先を右の画像を参考に書いていってください。
一番悩む住所ですが、例えば埼玉県春日部市中央1-1-1の場合、

address:1-1-1 chuo
city:kasukabe-shi,saitama-ken

市町村名の後ろに市町村を付けるかどうか、都道府県名の後に都道府県を付けるかどうかは好みでどうぞ。
一般的には付けないように言われていますが、例えば埼玉県さいたま市のようにSaitama,Saitamaといった同じ表記が続いて紛らわしい場合もあるため、正解かどうかというのはないようです。
電話番号ですが、市外局番からの電話番号の先頭0をを取りそこに+81を追加したものを記載します。
例えば電話番号が0123-456-7890の場合、+81123-456-7890となります。
問題なさそうなら下の「continue to shipping method」をクリックします。

先ほど入力した発送先情報を元に送付方法が出ます。

International Standard(5-7 business day) £5.50:国際郵便(5-7営業日)
Royal Mail Tracked & Signed £8.00:追跡番号付き書留国際郵便
UPS Saver(1 business day) £25.58:宅配便(1営業日)

UPSの1営業日は早いのですが、値段も凄いので現実的には国際郵便になると思います。
残り2つはどちらも国際郵便で配達日数に違いはなく、追跡番号付きで書留になるかどうかの違い。
2.5ポンド程度の差額になるのとPayPalに商品不着時の対応がある事などから勘案して、今回は国際郵便でお願いしました。

選択したら「Continue to payment method」をクリックして支払方法の手続きへ。
今回はPayPalを使ったので、PayPalの画面が出て確認して終わり。
下のBilling addressというのは支払いした人のアドレス。
発送先と同じなら上の「Same as shipping address」で。
異なる場合は「Use a different billing address」を選択し、発送先を入力したのと同じ要領で入力してってください。

これで購入手続きは以上です。
手続き時に記載したメールアドレスに注文伝票代わりのメールが届くのでそれで内容確認してください。
もし、問題がある場合はメール下の「status of your order」のリンクを開き、ページ左下の「Contact us」をクリックするとメールが送れます。
今回、PayPalから送付先を引用する際に名前が漢字のまま転記されてしまい、確認メールで気がついて修正対応していただきました
オーダー番号とともに修正した項目を伝えればやってくれるようです。
((o(´∀`)o))ワクワク
注文したのが2016年6月16日。
7営業日中に届くとの事なので到着が待ち遠し限りです♪

2016年4月21日木曜日

Raspberry PiのLinux、Raspbian atコマンドで学んだshとbashの問題

Raspberry Pi Zeroが日本国内販売はおろか、本家イギリスでも相変わらず入手困難な状況が続いているようです。
そんな中、突如発表発売されたRaspberry Pi 3
ARM Coretex-A53を採用したSoC Broadcom BCM2837を搭載し、Raspberry Pi初となる64ビット機となります。また、無線LANBluetoothも搭載されコレも初。

今後も目が離せませんね♪
Linux三昧
Raspberry Pi 2を購入して以来その魅力に取り憑かれてしまい、オフィシャルOS Raspbianを通じてLinuxが楽しくて仕方ない今日このごろ。
こんな事したら楽しいかな?あんな事したら便利かな?を形にすべく、時間を見てはチョコチョコいじっています。

そんなLinuxには色々便利機能があるのですが、その中の1つにatコマンドというのがあります。

Raspbian標準では入ってなくて、Debian向けに開発されたパッケージ管理システム APTを通じてインストールする事が可能です。

$ sudo apt-get install at

こんな感じでコマンドラインから打ってやるとインストールできます。
atコマンドで出来る事
そもそも、このコマンドで何が出来るか?というと

指定した日時に1度だけ実行できる

Raspbian標準でcrontabという似たコマンドがあり、やろうと思えばこちらでも同様の事が可能です。
しかし、crontabでatと同じ事をしようとした場合、

実行し終わったらスケジュールリストから自力で削除しなければならない

crontabはシステムが稼働中にスケジュール条件のジョブがあった場合に実行するコマンドです。
定期的に動かさなければならない場合に使う事が多いので、1回コッキリの作業にはあまり向かないコマンドです。
うまく動いてくれないジョブ
便利なatコマンドは何度も使っていて、勝手知ったるツモリでこの日もパチパチ作っていました。
登録するジョブのシェルスクリプトを手動でテスト実行したら想定通りの動作。
いざ、本番を想定したatコマンド登録して1分後に実行するようセット。


・・・
・・・
・・・

ただのシカバネのようだ。


ウンともスンとも言いません。
何か間違ってるのかと思い、手動実行するもちゃんと動きます。
実行ユーザーの差も疑ってsudo付けて実行しましたがやっぱりちゃんと動きます。
難航するデバッグ作業
atコマンドは通常は標準出力に文字を表示してくれません。
何かあればメールでメッセージが入ってくる事があるのですが、今回はそれもありません。
今回実行しようとしたシェルスクリプトは、sourceコマンドで別の関数をライブラリ化したシェルスクリプトを読み込んで使うモノでした。
それが上手く動作していないのかと思ったのですが見当ハズレ。
単独で動いた簡単なコード

echo "test" > out.log

これ1行のみのコードの関数を作り、それをsourceコマンドで読み込んでメインスクリプトで実行すると上手くいきます。

もう何が悪いのかわからないヽ(`Д´#)ノ

問題箇所を洗い出すべく、ヤケッパチの作戦に出ました。
すべての行間に

echo "test(任意の数字)" > out.log

これを入れ込んでって、out.logの出力がどこまで動いてるかを見て、停止原因となる箇所特定をしました。
まさかの配列変数初期化で停止
問題箇所はなんてこと無い1行でした。

array=()

シェルスクリプトではなんてことの無い、単に配列を初期化するだけの1行で停止していました。
もちろん、手動で実行すると動いていますから問題がある書き方ではありません。
declare -aという変数宣言コマンドも使ってみましたが動きません。
atコマンドが発するwarningの意味
atコマンドを実行すると良く見かけるのがコレ

warning: commands will be executed using /bin/sh

意味は /bin/shを使って実行されます です。
エラーでは無いためatコマンドは実行してくれるのですが、この警告がとても重要なのです。
Raspberry Pi オフィシャルOSである Raspbianは、標準のシェルとしてbashが使われています。
bashはとても高機能なので幅広く使われてるシェルプログラムなのですが、それも今のようなコンピュータが高性能になったおかげです。
それ以前は、性能の低いコンピュータに合わせたモノが使われていました。
atコマンドの警告表示に出ている/bin/shというのがまさにその使われていたshなのです。
Rasbianでこのshを見てみると

$ ls -l /bin/sh
lrwxrwxrwx 1 root root 4  1月 21  2014 /bin/sh -> dash

エイリアスでdashが呼ばれていました。
bashdash、1文字違いでヤヤコシイのですがどちらもシェルプログラムです。
両者同じものならわざわざ別に用意するワケがなく、もちろん別のシェルプログラム。
shとの互換性があるのがdashです。
互換性のないbash
動作しなかった配列変数を調べてみると、bashにはあってdash/shには無い機能の1つでした。
atコマンドが使うシェルプログラムの指定は出来ないのか調べてみましたが、それっぽい記述は見当たりません。
シェルスクリプト側を配列を使わない形に書き換えようとも考えたのですが、パッと良いアイディアが浮かびません。
そこで取った解決方法はコレ

#!/bin/sh
/bin/bash hogehoge.sh

bashを呼び出してシェルスクリプトを実行させる方法でした。
perl/ruby/python/php等のスクリプトも似たようにコマンドで呼び出して実行します。
bash向けシェルスクリプトもそれらと同様の方法で実行しました。
atコマンドがshのワケ
bashdash、1文字違いのシェルプログラムですが、その志しはまったく異なります。

dashPOSIX準拠のシェルプログラムです。
shの機能そのままにコンパクトで高速に動作する事を目的に作られています。
dashで走らせられるシェルスクリプトは実行速度の差はあってもshで走らせられる事ができる互換性のあるモノです。

bashshを拡張して高機能化したシェルプログラム。
後方互換のモノで、shのシェルスクリプトを実行可能にしつつ、さらに便利な機能も実装しているというもの。
ですから、bashの機能を使ってbash向けに作られたシェルスクリプトはshでは動かない可能性があります。

atコマンドもまたPOSIX準拠で作られており、そのためにshを標準シェルプログラムとして使っているのでしょう。
bashの未来
atコマンドのトラブルから学んだ今回のsh/dashbashの問題。
シェルスクリプト冒頭に書く

#!/bin/sh

コレもbash向けシェルスクリプトでは書くべきではないと言われている事は以前から知っていたのですが、今回の一件でその理由が良くわかりました。

bashは今回のRaspbianだけでなく、UbuntuやOS Xでも採用されてるシェルプログラムです。
WindowsもWindows Subsystem for Linuxという形で2016年夏リリース予定のWindows 10メジャーアップデート時に搭載されます。

これだけ見ると未来は明るいように見えますが、一方でPOSIX準拠が取れない現状。
POSIXモードというのも実装されていますが、それを前提として開発するならbashの存在価値は失われてしまいます。

心の片隅にとどめておき、どちらに転んでも良いシステム開発に心がけたいですね。

2016年4月6日水曜日

Raspberry Piで思い出す🤔ネットワークは接続が保障されない技術

Raspberry Pi 2 Model Bが我が家にやってきてから、何かとLinux色が強くなってる今日このごろ。
そんな環境を使っていて忘れていた肝心な事を思い出しました。
今回はそんな話を書きたいと思います。
事の発端はWebDAV
Raspberry Piで使えるOSの1つであるRaspbianは、WebDAVがマウント出来るようになるdavfs2パッケージのインストールが可能です。
私は、これを使ってインターネット上のストレージサービスBOXをマウント。
これによってRaspberry PiをSDカード 64GBBOX 50GBという環境で使っています。
(現在BOXの個人向け無料プランは現在10GBとなっています。)

再起動をかける事がシバシバあるRaspberry Pi。
davfs2でWebDAVを手動マウントするとその度に解除されてしまうため、fstabの設定を使い起動時にマウントするようにしました。

しかし、それが誤ちだった事に気が付きました。
ブレーカーが落ちる事故
我が家のRaspberry Piの置き場所はダイニングキッチン。
生活をしていく上で必要とされる衣食住の食をツカサどる大切な生活空間です。
ここに置かれている理由は、この場所の温度湿度気圧を測定しているのが1つ。
もう1つは、電話回線を引き込むジャックがココにあるためネットワーク主要機器があり、安定した通信が得られる有線でかつ、コレが基本であるRaspberry Pi 2に都合が良かったからです。

現代のキッチン用品はとにかく電化製品が多いです。
  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • 食器洗い乾燥機
  • 電気ケトル
  • オーブントースター
  • コーヒーメーカー
  • エスプレッソマシン
これだけのモノが我が家のキッチンにはあります。
さらに、我が家のブレーカー事情は厄介で、脱衣所とキッチンの分岐ブレーカー(大元の主管ブレーカーとは別に付けられた小さいブレーカー)がセットで1つなのです。
この分岐ブレーカー、20Aという容量なため電化製品を幾つか動かすとすぐに落ちてしまいます。
ブレーカーが落ちてRaspberry Piがシャットダウンする事なく電源が切れます。
コレによって何度かOS Raspbianがカーネルパニックが起き、起動不能に陥った事がありました。
幸いな事にこのブログを書くキッカケとなった電源切れの時はカーネルパニックは起きなかったものの、忘れかけていた事を思い出させてくれました。
バックアップ失敗
システムチェックのため定期的に行っているバックアップを臨時で行いました。すると失敗。
原因は起動時にマウントされてるはずのWebDAVでした。
ブレーカーが落ちて停電後、ブレーカーを戻して電気が流れると再起動します。
本来ならfstabの設定でこの時にマウントされるはずなのですが、今回に限ってマウントされていません。

なぜ?
早すぎたRaspberry Pi
ダイニングキッチンのブレーカーが落ちるとRaspberry Piだけでなくネットワーク主要機器も落ちます。
ブレーカーを復帰させる事でこれらすべてが再起動するのですが、この時に真っ先に起動したのがRaspberry Pi。
その後にネットワーク主要機器が再起動しました。

インターネットに接続できない状態でRaspberry Piが起動してしまうと、マウントされるはずのBOXがマウント出来ません。
その結果、バックアップに失敗しました。
接続保障ないモノは起動時自動マウントしてはいけない
Linuxには様々なモノをストレージ化してマウントする事が出来ます。
今回紹介したWebDAV以外にも、WindowsでおなじみのSMBやFTPなども可能です。
ただ、今回のように起動時にネットワークが必ず接続出来るとは限りません。
インターネットと接続する機器の問題だけではなく、そこから先の経路で障害が起きていたり、大元のサーバーで障害が起きていたり。
そういう事態を考えると、起動時に自動マウントする設定は行わないほうが良いでしょう。
理想のマウント方法と使い方
3つの手順が必ず必要です。
  1. 使用したいストレージが既にマウントされていないか確認
  2. マウントされていない場合はマウントする
  3. マウント出来なかった場合を想定する
今回はネットワークを経由したストレージを題材に書きましたが、場合によってはUSBのようなホットプラグ対応デバイスも対象となります。
Raspberry Piの特殊事情
Raspberry Piは、ストレージが接続出来るI/Fが標準でSDカードスロットとUSBのみ。どちらもホットプラグ対応デバイスです。
SDカードスロットは、SoCの作りの関係で起動ドライブとして決め打ちされているためどうしようもありません。
また、USBも手軽に増設可能なI/Fがコレしかないため、ストレージメーカーもこれを前提としたRaspberry Pi向け製品をリリースしています。
Linuxは、これらストレージにUUIDを割り当てて機器を特定し、マウント時に固定化できる仕組みがあります。
これを使い今回のWebDAVのように起動時に自動マウントして固定ストレージとして使う事があります。
しかし、起動時にUSB接続機器のUUIDの認識が遅れてマウント出来ない不具合が出るケースがあり、やはりそういう使用を想定していないようです。
ネットワークは接続保障されない技術
ネットワークは接続保障がありません。
マウントしてOS標準実装された操作で使う事は、汎用性・利便性の面でとても有利です。
しかし、経路障害やサーバー故障、システムのアップデートや定期メンテ等、様々な事情で止まります。
接続性の高い機器同様に解説される事が多いですが、接続保障のないネットワークだという事を念頭にシステム開発したいものです。