下山し長瀞火祭り会場へ
前回は、
あれからえっちらおっちら下山し、長瀞火祭り会場へ着いたのが12時ころ。ちょうどお昼時です。
会場でステージになってたトラックで、真剣を使ったデモンストレーションが披露されていました。
以前話を聞いたことがあるのですが、刀を振り回すには自分自身をそれで傷つけないようにするための立ち回りがあって、素人が振り回すと大怪我するそうです。
ですから、一見簡単そうに見えてもやられてる方は気持ちもまさに真剣です。
時間があったので散歩がてら宝登山ロープウェイ 宝登山麓駅を見に行きました。
特にコレって無かったのですが、片隅にホンダ 除雪機HSS760nが置かれてました。
今年の雪は地元でかなり降りましたが、山中の長瀞はもっとすごかったんでしょうね。
せっかくなので、秩父みそポテトをいただきました。
以前開催されていた埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝したこともある商品です。
素揚げのフライドポテトと違い、小麦粉の衣をまとって揚げられていて、甘しょっぱいみそダレがかけられ衣をシットリさせているので、天ぷらとはまた違う食感でした。
この後、長瀞火祭りを行う長瀞山不動寺を参拝。
それでもまだまだ時間があったので、適当な場所に腰を掛けて時間になるのを待ちました。
長瀞火祭り、はじまりはじまり🔥
そろそろ場所取りをしようと歩きだしたら、ちょうど長瀞駅を出発した一行が会場入り。
長瀞火渡りは長瀞山不動寺の行事で、真言宗醍醐派のお寺です。
総本山京都醍醐寺から一行が長瀞駅にやってきて、それを地元民が迎え、火渡り修行を行う会場までやってきます。
行列には、このような天狗や
赤鬼
獅子舞がやってきます。
お
歓迎すると同時に、街中に一行がやってきた事を知らせる意味もあるのかもしれません。
そして、醍醐寺の僧侶がやってきました。
男体山登拝大祭で出会った僧侶とイデタチはホボ同じ。
修行の果てに極めた者が、一般人の目にはそう映ったのかもしれませんね。
続いて紫色の装束をまとった僧侶がやってきました。
お寺もまた色によって位が定められており、それぞれに重要な役割分担があります。
ですから、単純に偉い人というくくりではなく、修行状況や経験の蓄積によって序列が定められ、滞りなく行事が行われます。
そして、列の最後が朱傘の真言宗総本山京都醍醐寺座主がやってきます。
その後ろにある山型のモノ。この時は何なのかわからなかったのですが、後ほど判明します。
修行場(会場)に到着した真言宗総本山京都醍醐寺の一行と長瀞山不動寺の挨拶が始まりました。
ここで、これから行われる火渡り修行の事や、その準備は万端だからよろしくお願いしますといったやり取りが続きます。
火渡り修行の場の清めの儀式がはじまりました。
現代では形式的なモノになっていますが、昔は本当の意味で露払いの儀式だったのではないでしょうか。
槍や弓、斧や刀を使って四方八方を清めていきます。
清めが終わると、大きな竹のたいまつを使い着火します。
点火されると物凄い煙が立ち上ります。
これも火渡り修行が始まった狼煙合図なのかもしれません。本当に煙がすごかったです。
これだけ盛大な焚き火だと、火の粉が大量に舞って大変なことになるのでは?と近くで見ていてとても心配していました。
それをうまく操っていた姿がこの1枚の写真。
良く見ると、黄色い僧侶の方が大きな杓子で水をかけています。
両脇の大きなドラム缶に水が入れられていて、様子を見ながら定期的にかけて火を操っているのです。
火渡りというと渡ってる姿の印象が強いのですが、実際にこうして目の当たりにするととても奥深い世界でした。
煙が収まり本燃焼に変わると、今度は僧侶の方々のお祓いが始まります。
一般的なお寺のお祓いと違い、会場が広いので持ってるお祓い棒のサイズもビッグ。
皆さんも私も、頭を下げてお祓いを受けました。
本燃焼が落ち着くと座主の祈祷が始まりました。
ここで終わりかと思いきや
大量の護摩が焚かれます。
事前受付や会場での当日受付もあったようでした。
まだ燃すの?大丈夫なの?と不安になりながら見守っていました。
燃え盛る中、大竹で炭を両脇に移動させ火渡り開始。
一人目の僧侶が裸足で物凄い勢いで走っていきました。一番目だけに一番熱いのでしょうか。
それに続いて、一行の最後尾にあった三角に積まれたアレを担いだ4人の僧侶も火渡り。
何かを祀ったお神輿かなにかと思っていたのですが、実はコレ・・・
御札だったんです。
火渡りして祈祷された御札が、突如放送でアナウンスされステージで配布開始。
まったく予定外だったのですが、私も行って頂いてきました。もちろんお布施は必要で、具体的な金額もアナウンスされていました。
この後、希望者の火渡りが始まりましたが、私は登山用の服装でコンプレッションタイツを履いていて、熱に弱い化繊なので今回は見送りました。
今回はココで一区切り。
お読み頂きありがとうございました。
次回は、長瀞散策の話を書きたいと思います。お楽しみに!