やっと建物から出られたら目の前に広がる山々の綺麗なこと。登山せずとも気分を味わえる素晴らしい場所です。
立山玉殿の湧き水で給水。北アルプスの天然水(飲み放題)です。水って重量物なのでスタート地点に水場があるのはすごく助かります。
みくりが池。途中、足元を黒い影が横切って危うく蹴飛ばしそうになりました。たぶんオコジョでしょう。イタチです。雷鳥もいたようで観光客が見ていたのですが、歩道からかなり遠くて私はわかりませんでした。
みくりが池温泉。室堂平には地獄谷があって温泉もあります。時間があったら帰りにひとっ風呂浴びたいのですがどうかな?
エンマ台。とにかく硫黄臭かったです。クッサクッサいいながら歩いてました。マヂくっさ!
地味に怖い警告看板。有毒ガスが発生すると警報が作動して避難を促すのでしょうか。執筆中に調べると実際に死亡事故も起きているようです。
雷鳥沢キャンプ場が見えてきました。登山時の前線基地は無論、キャンプだけ楽しむ方も訪れるようです。
キャンプ場の中心まできました。右は管理等、左は一服剱方面。13時ころスタートでここまで30分ぐらいかかりました。まぁ見物しながらのんびりでしたけどね。
称名川を渡って登山道へ。ここから先は登山装備が必要という警告看板がありました。室堂平は普通の観光客もいますからね。
登山靴が必須な理由は登山道を横切る川があるから。その辺の石を置いて飛石にして渡りやすくしてる場合もありますが、それでも浅い水辺に着地することもあるので絶対必須です。
剣山荘へ向かうルートは3つあるのですが、今回は真ん中の剱御前小舎最短ルートで。ここの標高が2262mで剱御前小舎が2754m。492mほど登ります。高尾山が標高差400mほどなのでそれ以上登る感じです。
休みながらちょっとずつひたすら登り続けます。日本最難関と言われる剱岳と比べたら序の口なのですが、遭難事故も発生しているので戻りの体力も考えて登りましょう。
さすがにバテたので水分補給と行動食をモグモグ。今回はシリアルにしてみました。腹持ちが良くて美味しいです。
小屋が見えてきました。あと少し!
剱御前小舎に到着。室堂から2時間20分ほど経過でした。公衆トイレがあるのでそこで用を足し1コイン入れてきました。
ここから先は剱御前のトラバースをひたすら歩くだけ。チョロいだろうと思いきやまさかの残雪地帯を歩くとは。もちろん軽アイゼンは用意していません。気温的にアイスバーンになっていなければ歩きようがあるので進みます。
先人が滑り止めで置いた石が転々としていました。活用するのもアリなのですが、それでも限界はあります。
傾斜に着地すると滑りやすいので、カカトで垂直方向に着地できるように地慣らししながら歩きます。トレッキングポールを持っていたらそれも使ってバランスを取りながら慎重に。
残雪を越えてすぐの場所でまさかのヤツがいました!!
そう!まさかの雷鳥です。ちなみに英語でターミガン。よくサンダーバードって言う人いるのですがあれは間違いです。それっぽく見えちゃうんですけどね。
水源につき汚染注意の警告看板。不心得者なマナー違反登山者もいますからこういうの必要なのでしょう。
剱岳が見えてきました。実際に見た瞬間「あんなの登れるんか?」って不安にかられました。ちなみに手前の低い方から一服剱と前剱です。
貴重な高山植物が見放題なのも登山の醍醐味。たぶんりんどうの仲間でしょうね。売られてるのは茎が長いですが自生してるものは短めです。
近づく剱岳。だけどまったく登れる気がしません。
雪解け水が登山道を横切ります。これらが集まって川となるんですよね。
剱沢キャンプ場と剱澤小屋が見えてきました。剱岳に一番近いテント場がココです。
剱御前小舎から剣山荘へ続くトラバース道でちょっと厳しい岩場が出現。これから剱岳登るって人ならこれぐらいサクッとクリアできないと無理って言われてる気がしました。
2箇所目の雪渓。こちらはすでに地面が顔を出しているので普通に歩けました。それでも油断禁物ですけどね。
3箇所目の雪渓。たぶんコレで最後。こちらは最初と同様ガッツリ雪でしかも下り坂だったので慎重に。
ついに剣山荘が見えてきました。この日のゴール。でもあのサイズだとまだまだ先が長い。
またしてもガレ場出現。しかも結構ハードな登り降りで難易度高め。北岳の八本歯のコルの経験があるので普通に歩けましたがそれでも怖かったです。
くろゆりのコルと剣山荘方面の分かれ道。以前はくろゆりのコルから剱御前へ向かう道もあったようですが現在は廃道となっています。
剣山荘まであとちょっと!この時点で時間は17時。室堂スタートから4時間経過です。
池のところまでやってきました。ここまでくればあと一息。いやぁ歩いた歩いた。
今回はここまで。次回は剣山荘宿泊初日の様子から書きます。お楽しみに!