思い立ったが吉日。
ロゴスショップ 埼玉モラージュ菖蒲店へ行ってきました。
目的は新発売の
ロゴス マイクロステンコンロ。
以前、現物確認のために来店し、想像以上のモノで納得したものの優先度が低く購入を迷ったので保留していました。
それを今回買ってきました。
ショッピングモールのフードコートで食事をした後、コーヒータイムの間にブツ撮りしてきました。
箱のサイズは中身のサイズとホボ同じで、緩衝材などの余計なモノは入っていません。
使用説明書や注意事項は箱の裏側に書かれているので、店頭でも手に取れば読むことができます。
そして、バーコードの所に製造国が載っていてベトナム製のようです。
中身は
Amazonの商品画像では燃料皿が角ばっていて接合部に隙間が見られますが、実際の商品はちゃんと継ぎ目の無い一枚鉄板のお皿になっていて、液体アルコールやジェルアルコールを入れて使えそうでした。
組み立てるとこんな感じ。
コンロ本体のスタンド部分の爪に合わせてゴトクを乗せるので左右どちらでもかぶせる事ができるのですが、前後で開口部の大きさが違うので要注意。
正規の組み立て方では、このように全面が広く開き背面が閉じられます。
前後逆にも付けられるのですが、このように開口部が中途半端になります。
風を防ぎたい場合は正規の組み立て方のほうが良さそうで、空気の取り入れを考えたら逆付けのほうが均一な気がしました。
以前の
ポケットタブレットコンロで指摘されていた燃料を置く部分の穴は開いておらず、直置きしても燃料が垂れる心配は少なさそうです。
それでも、空気穴は開いていて溶けた場合に流れ落ちる可能性があるので燃料皿は使ったほうが良いと思われます。
ポケットタブレットコンロはこのようにスタンド部分を半分の所で固定できたのですが、
マイクロステンコンロは出来ません。
この後に比較レポートでも書きますが、後発商品だけにいろいろ研究されたのか絶妙なサイズになっています。
多分、一番気になる部分では無いかと思う
エスビット ポケットストーブと比較したい所ですが、残念ながらそれを持っていません。
代わりに、長らく使っているそれっぽい
折りたたみコンロと比較したいと思います。
マイクロステンコンロは正方形で、この手の折りたたみコンロではあまり見かけないタイプだと思います。
エスビット ポケットストーブは、元々日本の飯盒のモデルとなったドイツ軍飯盒での使用を想定されていたので横長なのですが、現在主流は丸型クッカーなので、正方形のほうが都合が良いと考えられたのでしょう。
ロゴスも
兵式ハンゴウという商品名で取扱はありますが、圧倒的に丸型クッカーのほうが多いです。
前節で書いた半開きでの比較をすると、
マイクロステンコンロは正方形で幅が狭くなった分開口部も狭くなっています。
そのため、
ポケットタブレットコンロの時にあった半開き機構が省略されたのでしょう。
安全面でも、わざわざスタンド部分に爪を付けてゴトクで左右に折れないようにしている事からそういう理由もあるのかもしれません。
スタンド部分のみだと
マイクロステンコンロのほうが開口部が広そうに見えましたが、ゴトクを付けると大差が無い事がわかるかと思います。
マイクロステンコンロのゴトクの丸穴は直径7.5cmです。
これって、例えば
ユニフレームUFシェラカップ300シリーズの底の直径と同じなのです。
ゴトク突起部分の対角線の長さが9.0cm、幅が6.4cmなので、それ以上の直径や幅のクッカーのほうが安定すると思われます。
以前BE-PALの付録で付いてきたミニシェラカップを乗せてみると、途中でひっかかって安定してくれました。
羽釜かまどのように、底だけでなく側面からも熱を伝える使い方ができそうです。
例によって定番の
トランギア メスティン TR-210を持っていないので、ほぼ同等サイズで愛用している
ESEEラージメスティンを乗せてみました。
マイクロステンコンロのサイズが8.6cmx8.6cmで、メスティンが15.5cmx9.8mmです。
幅は狭くなりましたが、それでも安定感はあって使用上は問題なさそうです。
マイクロステンコンロを収納袋に入れてメスティンに入れてみました。
メスティンの角が丸くなってる分、端にピッタリ収められないので袋の生地分も考えるとジャストフィットなんでしょうね。
また、幅が狭くなった分余裕ができて、他のモノもさらに入るようになると思います。
純正の
ロゴス タブレット燃料を買っておらず、
一般的な丸いアルコール固形燃料もありません。
そこで、丸い固形燃料と同等サイズで以前作った自作アルコールストーブを置いてみました。
幅が狭くなった分高さが低くなったのでは無いか?と思われがちですが、
マイクロステンコンロのゴトク突起と
エスビット ポケットストーブを広げた時の高さの差を計ってみると2mm程度しか違いはありませんでした。
ですから、使い勝手としては変わらないかな?と思います。
初めて作った大きめの自作アルコールストーブもセットしてみましたが、案の定高さがありすぎて使えませんでした。
高さを低くして内穴式にすれば、ゴトクの丸穴にジャストフィットして良さそうな気がしました。
見て満足してるだけじゃ意味がないので、実際に使って見ました。
試してみるのは炊き込みご飯。出来合いのセットではなく、具も調味料も自分で用意しました。
使う燃料は、普段使っているコンビーフの空き缶に30ccの燃料用アルコールを注いだものです。
アルコールに着火して蓋を閉めた鍋を乗せました。
鍋との隙間が狭かったので消火しないか心配しましたが、ちゃんと燃え続けてくれました。
ただ、このあとまったく逆の心配をしなくてはならなくなりました。
アルコールが加熱されると気化が進み、燃焼が激しくなります。
Amazonのレビューに横穴から火が逃げるとあったのですが、その現象は密閉性の高さやステンレスの熱伝導率の低さからくるコンロ内の保温性の高さから、アルコールの気化が従来の小型折り畳み式コンロに比べ激しくそのためのようです。
その結果、全面の大きな開口部から炎がはみ出るのはもちろん、まさかの小さい穴からも青い炎が上がり始め8分ほどで鎮火してしまいました。
アルコールを入れていた容器を覗くと、入れていた30ccは完全に無くなっていて燃焼しきってしまったようです。
ご飯の炊きあがりにはちょっと足りないので、今度は小さい自作の副室式アルコールストーブに20cc入れて合計50ccで加熱する事にしました。
炊きあがりはご覧の通り。
水が多めでベッチョリ。ただ、食べられないほどではなく、柔らかめのご飯が好きな人ならむしろ丁度いいぐらいです。よく混ぜて水分を飛ばしてアフターフォロー。
美味しくすべていただきました。
普段、1:1.2だと芯が残り気味に炊きあがるので1.3~1.4ぐらいの水加減で炊いているのですが、今回は具材からの水分も加わったのかもしれません。
初めての使用評価は50点。
ただ、これは
ロゴス マイクロステンコンロが悪いわけではなく、特性が従来コンロと違うためのものです。
元々純正の
ロゴス タブレット燃料の使用を想定されていて、その主成分はパラフィンとヘキサミン。メタノール・エタノールに比べ沸点が高い分、コンロ内の温度が高くてもアルコールより揮発しにくいかと思います。
今回はその準備がなかったので試せなかったのですが、機会があればやってみたいと思っています。
良いコンロなので、折りたたみコンロはこちらをメインに使っていこうかと思います。