2020年8月20日木曜日

【登山】埼玉県奥秩父 三峯神社 三峰山に登ってきました その4 三峯神社参拝

三峯神社参拝

随身門(ずいしんもん)にやってきました。
神社では珍しいお寺によくある仁王門なのですが、神社であると同時に修験道の地でもあるからでしょうね。日本独自の仏教文化です。

三峯神社は狛狼(こまおおかみ)があちこちで入口を守っています。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が創建したとされる神社で、彼が雁坂峠(かりさかとうげ)で道に迷った時にオオカミが現れてこの地に導いた事から神の使い眷属(けんぞく)とされたそうです。

そのためオオカミグッズも色々あって面白い神社です。
ニホンオオカミだったそうですが残念ながら20世紀初頭に絶滅。原因は病原体対策による駆除や開発によって住処(すみか)を奪われたためと言われています。どこかでひっそり生きていると良いのですが。

門は武士が守っています。
以前は仁王像だったそうですが、明治初年に同県鴻巣市の天照山 良忠院 勝願寺に移設され現在のものになったそうです。

移設された経緯は強風と火災による消失だったそうです。このお寺は有名な武将 真田 幸村(真田 信繁)の兄 真田 信之の三男 真田 信重の墓があります。信濃埴科藩第2代藩主でしたが、旅先で亡くなったためこの地に葬られたそうです。歴史ロマンですね。

参道を歩いていると2本の木が根本で繋がっていながらも伸びていました。
夫婦杉だそうで縁結び神社としても有名みたいです。

拝殿(はいでん)までやってきました。
参拝者で賑わってました。

手水舎で本当の意味で清めたあと、まずは神木に向かいました。
本来なら神前でお参りした後にこちらへ向かうべきところでしたが、ヘトヘトで先に力を頂きに来ました。
なんかテンションおかしくなっててエイヤー・トリャーみたいな参拝しちゃいました。

神前で参拝した後、左隣に敷石の龍神がありました。
2012年の辰年に突如現れたそうです。2011年3月11日に発生した東日本大震災の翌年の出来事。
苦難に次ぐ苦難で疲弊してる日本がどうか上向くように🐲

アニメコラボ企画のイラストが飾られてました。
こちらの作品は見たことがないのですが一応パシャリ📷

興雲閣(こううんかく)の前にはあの花のめんまがいました。

社務所に絵馬が飾られてました。
令和2年の干支は(ねずみ)でしたね。

御朱印を頂きました。
御朱印帳を持参したのですがコロナ対策で和紙での配布のみでした。

次の目的地へ向かおうかと思っていたら縁結びの木の案内板がありました。
時間もあったので見に行ってみることにしました。

ここが縁結びの木の前。
普段ならおみくじがあるようでしたがコロナ対策でありませんでした。

すぐ隣に御仮屋(おかりや)へ向かう道がありました。
オオカミを始めとする御眷属(ごけんぞく)が祀られてるそうです。

こちらの狛狼はさすが御仮屋というだけあって何頭もいます。

反対側にもご覧の通り。
ほんと表情豊かです。

参拝をして正面階段を降りたのですが、本来はこちらから登るのが正解のようです。

拝殿に戻ってきました。
トイレそばに郵便差出箱1号(丸型)がありました。地元にもまだ残っていますが神社内にあるのも珍しいのでパシャリ📷
ここから投函すると消印どうなるのか気になりますね。

時間は11時すぎ。ちょっと早いですがお昼にする事にしました。
この時までどちらを食べるか迷っていましたが、やはり気温が高かったのであっちにすることに。

大島屋にやってきました。

食券を買って眺望の良さそうな外の席に座っていると下に野生の鹿が来ていました。
お店の方が教えてくださったのですが、時々やってくるそうでとても珍しいのだとか。
三峰山から何か良い力を頂いたような気がしました。

さらに驚いたのはしそジュースが水やお茶と同じようにフリードリンクとして提供されていました。
お店の方も「ぜひ飲んでいってください。ただし自分で注いでね(笑)」との事で、お言葉に甘えさせていただきました。
最初は甘酸っぱいのですが、後からしその香りが鼻に抜けてとても涼を感じる爽やかドリンクでした。

楽しみにしていた食事がこちら!
秩父名物わらじかつどんです。なめこ汁と漬物付き。さらに先ほどのしそジュースもですからいたれりつくせりな豪華なランチ。
何よりもこの眺望で頂けるわけですからサイコーです。

どんぶりの蓋をあけると大きなカツが2枚。豪華ですよね。
一見ソースがかかってないように見えますが、カツ自体にすでに味が付けられてるのでこのまま美味しくいただけます。

食事を済ませてしそジュースを飲みながら遠くを見渡すともしや?という山々が見えました。
東京都の最高峰 雲取山です。PeakFinderで山の名前を付けさせていただきました。
奥多摩湖から三峯神社に抜けるルートを計画していたのですが、おそらく体力的に参拝は無理だろうということで今回の登山を選びました。
近いうちにあの山々を歩きたいですね。

駐車場に近いお土産屋さん 山麓亭を覗いてみると、どこの観光地でもなぜか売ってる木刀がありました。
私は1度も買った事がありませんがなぜか同級生が買ってたんですよね。素振りして鍛えるのには良い重さですが。

下山しようと戻ってきたところ、古い交番跡の建物らしきものがありました。
中には融雪剤っぽい袋が積み上げられていました。
無いと困るがあると邪魔の典型ですね。おまけに湿気水濡れに弱いですから。

下山前にふと日本武命(やまとたけるのみこと)の銅像を見ていなかった事を思い出したので行ってみることにしました。
石碑のある場所からでも見られる大きそうなものでした。

像の周りを一周できるので、好きな構図で写真が撮れます。
一番人気は真正面ですが、私はこの場所が気に入りました。

その隣に大山倍達の石碑がありました。
三峯神社で山ごもりを何度もしていたそうで、それにちなんで建てられたようです。極真会館総本部の冬季合宿が今も行われていて清浄の滝で滝行もしているのだとか。スゴイ!

ここで一旦一区切り。次回は最終話 下山のお話です。
お楽しみに!

2020年8月19日水曜日

【登山】埼玉県奥秩父 三峯神社 三峰山に登ってきました その3 山頂目指して

後半戦スタート

少し進むと広場があって石碑もありました。
険しい道のりなので清浄の滝だけを目当てに訪れるのも良いかもしれません。

バス停から1.8km、神社まで1.9km、約1時間経過。
距離的にはほぼ半分ですが国土地理院地図を見ての通りキツイ登りが始まります。

石碑がありました。調べてみるとすごい事実がわかりました。
関東平野における三峰信仰の展開 三木一彦 著-2005によるとこう記載されてるようです。
第廿五丁目 国田屋七右衛門 日光道中粕壁宿
第25丁目は距離を表していて1丁目=109mだそうです。日光道中粕壁宿 国田屋七右衛門。つまり私の地元春日部の人。
春日部市教育委員会ブログによると春日部市民文化会館付近にあった旅籠屋なんだとか。
現地でよくわからず撮った1枚でしたがあとで調べたら新事実だらけでビックリしました。

登山路のあちこちに丸い木の実が落ちていました。
多分これは山クルミだよね?と思いながら見ていたのですが。

やはりそのようで、何かが食べた殻が落ちていました。

整備された登山路でよく見かける木製階段が見えてきました。
ここも荒れていて階段としての役目は果たしきれておらず、その脇を歩いたような道が出来ていました。
いつ頃のものかはわかりませんが、今後の整備計画の判断材料になるような気がします。

バス停から2.2km、神社まで1.5km、1時間10分経過です。

薬師堂跡の看板がありました。
看板の説明によると現代でいう救護所のような場所だったそうです。
当時は自宅からここまで全行程徒歩の時代ですから、それはそれは苦難の道のりだったはずです。

立派な木が杉並木のように参道に立っていたので撮影しました。
所有者のいる山と違い寺社の敷地ならではの光景です。

自生している植物の説明看板がありました。
先ほどの並木はスギやヒノキだそうです。またサワグルミも生えているのだとか。先ほど見た実はオニグルミだと思います。形が異なるので。

家屋がありました。
表札のようなものは無かったので廃屋かと思います。

バス停から3.1km、神社まで0.7km、約1時間40分経過。
もう一息です。

真新しい電柱や何やら建物が見えてきました。
これはもしや山頂?と思いきや

本当の民家でした。表札もあり郵便物も玄関に挟み込まれていたので使われているものと思われます。

その民家のすぐそばに道標がありました。
バス停から3.1km、神社まで0.6km、約1時間40分経過。
さきほどの場所からすぐなので経過時間はザックリです。

バス停から3.2km、神社まで460m、約1時間50分経過。
やっと1kmを切ったようです。あと少し!

再び廃屋の小屋がありました。お土産屋か茶屋だったんですかね?
壁が壊れていて中が見えましたがかなり荒れていました。

バス停から3.4km、神社まで300m、約1時間50分経過。
良いペースで登っていたので100m程度の移動だと経過時間がザックリになっちゃいますね。

バス停から3.6km、神社まで125m、2時間経過。
これを登りきれば到着でしょうか。

今回の登山で試験的に国土地理院の地図Android版FireFoxブラウザで使っていたのですがこれが意外と便利。
等高線が読める人なら画像処理せず使える軽量マップであることはもちろん、画面下にGPSから取得した位置座標から地図上の標高を表示してくれます。
GPSや気圧から標高を割り出す方法があるのですが、地図情報から取得したほうが安定してるように思います。崩落などで地形が著しく変化していなければですが。

もうすぐゴールと思うと足取りも軽くなり自然と鼻歌も出てきます♪
ヤマノススメ3rd 地平線ストライド色違いの翼は普段の登山BGMなのですが、今回から宇崎ちゃんは遊びたい!OP なだめスかし Negotiationを加えて聴きながら登っていました。
自然のBGMも時折聞いているのですが、ペースメーカーや運動ストレス対策でBGMとして聴かせていただいてます。

バス停から3.7km。つまりここが道標上のゴールで神社まで0m。着きました🙌
所要時間は2時間ちょうど。観光協会の目安時間が2時間40分ですから色々見て回った割りには早かったと思います。

すぐそばには案内図があり、クマ出没注意の看板も出ていました。
クマ🐻には出くわさなかったのですが、途中ハチ🐝にまとわりつかれ相手にしてなかったのですが、しつこかったので走って追い払ったりもしました。

遥拝殿(ようはいでん)で記念撮影。
毎度お馴染みブログ限定自撮り写真ですが、逆光でいい具合に隠れてます😅
今回もスポーツマスクをして登りました😷

ここで一旦一区切り。次回は三峯神社参拝のお話です。
お楽しみに!